
エスニック料理界の新星が早くも大人気! mon an ethnic(中央区赤坂)
食べたことのないメニューでも「おいしい(はずだ)よ!」と薦められるお店はそんなにない。そんなにない店のうちの一つはここだ。いつも食材の組み合わせや見せ方に驚かされ、想像を超えた味わいにノックアウトされている。
たとえば、数種の葉野菜にパクチー、大根と人参のなます、ハム、カットしたバケットをニョクマムのドレッシングで和え、ダイナミックに盛ったベトナムサラダ(1050円)。なんでベトナムかというと、口に運べばわかる。野菜とハム、パンが一体となって……まさに、ベトナム定番のサンドイッチ「バインミー」の味わいだ。そのままバインミーとして出すのではなく、サラダ仕立てにしたらどうだろう……というアプローチが面白い。
お通しで出されるミャンカムも、モンアン風になると独創的。タイではココナッツやピーナッツ、干し海老、エシャロット、ライムなどを葉で包んで食べるのだが、こちらでは角煮やチャツネなど国境を越えて覚えきれないほどの具材が入る。また柑橘は季節のもので、甘夏の時もあれば、グレープフルーツの時もある。この組み合わせの妙が素晴らしい。
実は、シェフは老舗フレンチレストラン「花の木」出身
その経験もあり、こんなにも自由な発想や、素材の組み合わせが生まれ、完璧なバランスのドレッシングやソースがまとめ上げるんだろうな、と感じる。“ヌーベルエスニック料理” と呼びたい。
ほかにも、タイのさつまあげ、トートマンプラー(800円)はネギが良いアクセントになっているし、青唐辛子とパクチーのサラダはヨーグルトのドレッシングが絶妙。サバグリルのヤム(950円)はトマトやジャガイモとよく混ぜてバケットに乗せると、冷えた白ワインにぴったりだ。
そうそう、ワインは常時10種以上揃ってセレクトが面白い。カラフェが300ml1500円からあるので、料理と合わせてぐいぐいどうぞ。
オープン直後に訪れた時は22時近かったのもあり、ふらっと行ってもたまたま入れたものの、今や予約が取りにくい人気店。行く前は電話を忘れずに。
ライター・エディター
福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。
■店舗情報
店名 | mon an ethnic |
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ジャンル | エスニック |
TEL | 092-722-6860 |
住所 | 福岡市中央区赤坂3-9-28 大産赤坂ビル1階 |
交通手段 | 西鉄バス赤坂二丁目バス停すぐ |
営業時間 | 18:00~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 日 |

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