
はかた地どりを使った水炊きと歯切れのよい女将のトークが名物の「博多水炊きあうん」に行ってきた! 博多水炊きあうん(中央区舞鶴)
全国的にも知られている人気グルメの一つ、水炊き。
福岡にも「博多水炊き」として多くの専門店がある。
その中から、鶏肉に「はかた地どり」のみを使う水炊き店を紹介する。
「はかた地どり」のみを使った白湯スープ
一番はこのスープ。
地鶏ならではの歯ごたえとさくっと切れる肉質、噛むほどに出てくる旨味が特徴の「はかた地どり」。
「はかた地どり」の鶏ガラとモミジの部分を除いた足ガラを煮込みスープを仕上げる。
その期間はなんと2日間。付きっきりでアクを取り除く。
強火で煮込み続けたことで完成した濃厚な白湯スープは、丁寧にアク抜きをしてあるので余計な雑味もない。
なのでまずはそのまま。
見た目は濃いがあっさりとした味わいで、放っておくとすべて飲んでしまいそうだった。
女将の軽快なトーク
この店で水炊きを楽しむのにもう一つ欠かせないのが、女将・坂本雅子さんだ。
水炊きの食べ方や起源などを軽快な口調で紹介する「博多水炊き口上」と呼ばれるトークが名物。
水炊きを作ってくれている時にも、
「今日は肌の調子が悪いなぁ、と思った日はこうやって鍋に近づいて接客してスープを浴びているんですよ。お陰でお肌プルプルです」
なんて冗談を言って場を盛り上げてくれる。
女将さんの存在が料理のおいしさを何倍にもしてくれていると思う。
濃厚なスープを味わうコース料理
水炊きを堪能できるコース料理は4種類で、
今回は花コースを注文した。
料理をいただく部屋はこのような感じ。
コースの最初は小鉢で、
鶏ハムの梅肉のせと黒豆のクリームチーズがけ、くみ上げ湯葉の3種類。
薄くカットされた胸肉はさっとスープに通し、自家製のポン酢でさっぱりと。
実は最初からスープの中に隠れているのがこの骨付きもも肉。
5時間かけて煮込まれているので、肉が口の中でほろりとほどける。
まずはそのまま、あとからお好みでゆず胡椒を。
はかた地どりのもも肉と胸肉を少し大きめに残したつみれは、
食べるとしっかりとした肉の食感とうま味を感じられる。
白湯スープをまとった野菜はつみれと一緒に食べるのも、そのまま食べるのもよし。
おかわりはポン酢ではなくこの自家製ニラ醤油で。
糸島の北伊醤油のうすくちにニラを1週間漬け込んで作る醤油は、
程よいニラの風味が特徴で、料理がガラッと変わる。
ニンニクとは違い翌日まで匂いが残らないのも特徴だ。
もも肉のから揚げは2度揚げをして、外はカリっとさせ中にお肉の柔らかさを残している。
鶏皮は3度揚げ。鶏皮の食感を残しつつ、カリカリに仕上げてある。
シメはなんと2種類あり、まずは揚げうどん。
揚げてあるのでスープをよく吸い、うま味をため込む。
ため込んだうま味はニラ醤油とともに口の中にリリースすべし。
お腹がいっぱいでも、スルスルと食べてしまう。
これまで出てきた素材のいいところが凝縮されたスープで作る雑炊は絶品。
先ほどの揚げうどんの油も相まってさらにクリーミーに。
ちなみに、シメは揚げうどんのみ、雑炊のみも選択できる。
鶏でいっぱいになった口を本当にシメてくれるのはこの塩アイスだ。
雑炊の余韻を味わった後は、忘れずに食べよう。
■店舗情報

店名 | 博多水炊きあうん |
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ジャンル | 水炊き |
TEL | 092-771-0055 |
住所 | 福岡市中央区舞鶴1-4-1 ハイザックビル地下1階 |
交通手段 | 福岡市営地下鉄天神駅から徒歩10分 |
営業時間 | 17:00~23:30(L.O. 22:30) |
定休日 | 日曜(祝日の場合は翌平日) |
