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おいしさのヒミツは?! オーガニック宇治抹茶かき氷|博多リバレインモール「甘味処たきむら」 甘味処たきむら(博多区下川端町)

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  2020/08/17   ※記事公開時の日付です

かき氷の思い出

かき氷のことを考えてたら、昔家にあった鉛色のかき氷機のことをふと思い出した。

 

まだ小さいころだったからぼんやりとした記憶だけど、暑い夏の昼下がりに、北向きの薄暗い台所でゴリゴリと氷を削った。金属と氷の擦れる、耳の奥をすくいとられるようなあの音が忘れられない。その後はプラスチック製のかき氷機に変わって、私も大きくなるにつれ、早くサクサクと削れるようになったんだった。

 

神社や小学校の夏祭りで食べるかき氷は最高だった。イチゴかメロン、レモン、ハワイアンブルー。シロップといえばそのくらいだったが、今はマンゴー、ブドウ、パッションフルーツ、だいたいなんでもある。ミルクや金時、みぞれは、昔それほど好きじゃなかった。あれは大人の味だとしみじみ思う。

 

正直、「おいしいかき氷って何が違うの?」って思ってる人、けっこういると思う。かく言う私も、かき氷初心者……。

 

だったけど!!

 

「甘味処たきむら」に取材に行ってきて、これまでとはちょっと見方が変わった。

オーガニック宇治抹茶のかき氷がリバレインに

テーブル席は43席。ゆったり座れる

 

博多リバレインモールの地下2階に8月1日(土)にオープンした「甘味処たきむら」では、最高級のオーガニック宇治抹茶を使ったかき氷が味わえる。

 

店舗を運営する「アイシン商事」さんは、オーガニック日本茶の輸出などを展開する大阪の商社だ。事業内容を見てみると、「大阪の地場産業であるボルトやナット、ネジといった金属製品を世界に輸出する貿易会社として創業」とある。

 

そして、かき氷機をつくるのは、同じく大阪に本社を置く「池永鉄工」さん。かき氷機以外に、南部鉄器やキッチンの棚などの金物を作り続けている老舗メーカーで、かき氷機はなんと昭和25年から製造・販売している。その優れたメイド・イン・ジャパンのかき氷機を、北米を中心に海外へ輸出しているのがアイシン商事さんというわけだ。

 

そうか。それでかき氷屋さんを! どうやらおいしさのヒミツはここにありそうだ。ならば、その機械を見せてもらうしかあるまい。

 

これがすごいマシン!!

 

「かき氷機」といっても価格・質はさまざまあるらしい。「たきむら」が使用している機械はもちろんそのうち最高品質のもの。重要なのは、氷の表面に対していかに均一に力を加えて削るか。そのためにはシャフトの回転数を適切に調整する必要があり、これがまさに技術力の要だと教えてもらった。

 

これこそジャパニーズものづくりの世界! 素材、機械、調理、エトセトラ……。かき氷って奥が深いのね。

 

「オーガニック抹茶ミルク小豆」玄米茶付き(税抜1350円)

京都府和束町の契約茶園で、オーガニックの国際認証機関の基準のもと有機栽培された宇治茶を使用する。

すぐには溶けない不思議

 

氷に染みる抹茶の苦み、ほのかな甘み。ふわふわモコモコの氷の山を、サクサク、シャリシャリ削っていく夏。

※記事の内容は取材時点のものです。

安永真由

ライター/ディレクター

大衆酒場から高級ガストロノミーまでLOVE。辛いものを食べるときは汗だくになります。

 

■店舗情報

店名 甘味処たきむら
ジャンル 甘味、喫茶、カフェ
TEL 092-710-7000
住所 福岡県福岡市博多区下川端町3番1号 博多リバレインモール地下2階
交通手段 地下鉄中洲川端駅直結
営業時間 10:30~19:30(LO19:00)
定休日 施設に準ずる

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