
すばらしきベンガル料理の世界🍛|春日市「インディアンスパイスファクトリー」 インディアンスパイスファクトリー(春日市昇町)
スパイスを求めて
西鉄電車に揺られてやってきたのは春日原駅。それからタクシーに乗って10分ほどゆられていく。わざわざ来たのにはわけがある。向かった先は「インディアンスパイスファクトリー」。ここは東インド・ベンガル州出身の腕利きシェフがベンガル料理をふるまってくれる、全国的にも数少ないお店なのだ。

ベンガルはここです。バングラデシュに隣接
メニュー表によると、
2本の河川が流れ込むベンガル州の特徴は
・多雨で稲作が盛んな地域
・魚介や野菜を使った料理が豊富
・代表的なミックススパイス「パンチフォロン」
(マスタード・フェヌグリーク、ニゲラ、クミン、フェンネル)にマスタードオイルを合わせる
ということらしい。

メインだけでもこんなに!
メニュー表を開けばバリエーションに圧倒される。見ている(読んでいる)だけで高揚感が増し、初めてのベンガル料理の奥深さに引き込まれていく……。本当は全部食べたいよ。しかし、こちらの勢力はたった2人(比較的食いしん坊で大酒飲み)なので、バランスを見ながら必須メニューをさらっていくだけで精一杯だ。そして、これがわれわれのすべて。
ベンガル料理の多様性

「スパイシー焼きなす」(450円)
表面にスパイスを練りこんだベンガル料理の定番。「べグンバジャ」と呼ばれる。表面はカリっと焼きがっているけど、食べるとなすの甘さとみずみずしさがしっかり残っている。スパイシーと言っても辛いわけではなく、スパイスの香り、コク、ときには甘さも広がる。

「シェフのスペシャルエッグチキンロール」(600円)
西ベンガル州の州都コルカタ(カルカッタ)発のストリートフード「コルカタロール」のアレンジ版。チキンと野菜を玉子でロール。

「コリアンダースープ」(400円)
現地語だと「ダニアショバル」。コクと酸味が効いていて、箸休めにもぴったり。

「鯉のスパイシーカレー」(1500円)
大分県日田市の「魚福」さんの鯉を使ったマスタードベースのカレー。淡水魚料理が豊富なベンガル地方特有の味付けが鯉に合わないわけがない。予想以上の味の掛け合わせ。

「マトンのほうれん草カレー」(1300円)
ベンガル語では「パロンマンショー」。マトンを食べたい思いと、鯉カレーとチキンビリヤニをフィックスした結果の選択が吉と出た。鯉マスタード、チキンビリヤニとの相性も良し。カレー調理用の小鍋がかわいい。

「チキンビリヤニ」(1500円)
インドのバスマティ米を、このツボみたいな窯でじっくり炊きあげる。チキンとじゃがいも、ゆで玉子が入ったシンプルなスタイル。あそれにしても、なぜゆで玉子を入れようなんて考えたのか。すごくいいぞ。

「マライボロフ」(400円)
サフランを効かせたベンガル定番のミルクアイス。
ここまで2人でインドビール4本、ワイン2本、1人8000円ちょい。よく飲みよく食べたけど、まだ他のメニューが気になりながら、満腹でお店を後にしたのでした。今度は6人くらいで行きたいと思います。
※記事の内容は取材時点のものです。
■店舗情報

店名 | インディアンスパイスファクトリー |
---|---|
ジャンル | ベンガル(インド)料理 |
TEL | 092-586-6665 |
住所 | 福岡県春日市昇町4-24 稲生ビル1階 |
交通手段 | 西鉄大橋駅より西鉄バス42番で「昇町公民館前」下車徒歩10秒、JR博多南駅より徒歩20分(西鉄バス利用で10分) |
営業時間 | 11:30〜14:30、18:00〜21:30 |
定休日 | 水曜(変更の場合あり) |
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