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六本松にて。モツヤキとクラフトビールとカップワインと。 モツスタンド酒場 マエノメリ(中央区六本松)

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  2020/03/30   ※記事公開時の日付です

六本松・京極街に誕生したハイセンス立ち飲み店

個性的なBar、居酒屋、スナック、珈琲店などが軒を連ねる六本松・京極街。久しぶりに足を向けると、その長屋造りの一角にガラス張りの外観が特徴的な店が新しくできていた。

 

六本松・京極街の一角に

 

昨年11月30日にオープンした『モツスタンド酒場 マエノメリ』。店内に椅子はなく立ち飲みスタイル。1階部分の天井が取っ払われていて、吹き抜けの開放的な空間にモダンなBGMが響く。

 

ドリンクメニュー

 

一杯目は、キリンビールがプロデュースする麦芽100%プレミアムビール『ハートランド』の樽生を。発売開始は1986年(昭和61年)で、同社のビールの中では『キリンラガービール』に次ぐ歴史を持つ。ちなみに『キリン一番搾り生』の発売開始は1990年(平成2年)。エメラルドグリーンで統一されたロゴマークやボトルがスタイリッシュで印象的。香り、苦味、キレ味のバランスが秀逸。

 

ピンチョス2種

 

ペアリングは、壁に貼られた日替わりピンチョスメニューから”つぼみ菜”と”ベーコン・チーズ・トマト”の2種をチョイス。厨房に備えられた鉄板で温められてサーブされる。

 

フードメニュー

 

店長はかつてイタリア料理店で働いていたそうで、メニューのラインナップからも洋風な香りが漂ってくる。

 

モツヤキ

 

看板メニューの「モツヤキ」をオーダー。

 

モツヤキ

 

ダシで下味をつけた丸腸の鉄板焼き。脂の甘さが口の中でとろける。

 

クラフトビール 『瀬戸内ヴァイツェン』

 

これに合わせる二杯目は、山口県山口市の山口地ビールがプロデュースするクラフトビール『瀬戸内ヴァイツェン』。

 

洋ナシやトロピカルフルーツを思わせるフルーティーな香り、柑橘やヨーグルトのようなニュアンスを感じる味わいが、さっぱりと丸腸の脂を流してくれる。

 

「ヴァイツェン」はドイツ南部で古くから造られている白ビールの一種で、その名称はドイツ語の「小麦」を意味する。一般的なビールは大麦麦芽(モルト)から造られるが、「ヴァイツェン」は製法上、小麦麦芽を50%以上使用することが定められている。

 

白ビールの種類(ビアスタイル)としては、ベルギーで造られる「ベルジャンホワイト」も有名で、その代表銘柄は『ヒューガルデン』。こちらの方は未発芽の小麦を主原料として、香り付けにコリアンダーやオレンジピールが使われる。

 

いずれも小麦由来の柔らかな口当たりとフルーティーな香りが特徴で、どちらかというとビールというよりはワインに近いイメージ。

 

レアトリキモ

 

店長おすすめの「レアトリキモ」。

 

レアトリキモ

 

朝挽き鶏の肝をレアに焼き上げた逸品。とろっとした食感と鮮度を感じる甘みとコクが口の中に広がる。

 

合わせる三杯目に白ワインをオーダー。

 

白ワイン

 

ワンカップ登場。

 

サントリーカップワイン

 

サントリーがプロデュースする小粋な一本は、酸味と旨味のバランスがよく、あと味すっきり。カップワインならではの“開けたて”のフレッシュ感が嬉しい。

 

ポパイエッグ

 

締めにポパイエッグを。

 

ポパイエッグ

 

絶妙の火の通し加減。口の中で半熟の卵とほうれん草が絡まり合い、ベーコンの香りと塩気が程よいアクセントに。

 

立ち飲みならではの気軽さを感じつつ、食と酒のこだわりが心地よい、六本松・京極街散策の一軒目に最適なお店です。

 

六本松・京極街

 

※記事の内容は取材時点のものです。

西山健太郎

ライター

ウイスキートーク福岡、アートフェアアジア福岡といったイベントの広報を担当するほか、独自の切り口で福岡の飲食文化・芸術文化に関する情報発信を行っている。タウン誌「シティ情報Fukuoka」にて『ハーフロック西山の福岡Bar日記』連載中。

 

■店舗情報

店名 モツスタンド酒場 マエノメリ
ジャンル 立ち飲み
TEL 092-577-4896
住所 福岡県福岡市中央区六本松2-3-17
交通手段 福岡市地下鉄七隈線六本松駅より徒歩4分
営業時間 16:00~1:00
定休日 不定休
公式インスタグラム https://www.instagram.com/maenomeri11/

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