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つい自慢したくなる六本松の餃子・ラーメン店「一鉄」 一鉄(中央区六本松)

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  2016/08/17   ※記事公開時の日付です

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六本松で暮らすようになって6年ほどが経つが、数少ない行きつけの店が、ここ「一鉄」である。ぼくは「餃子屋」として認識しているが、「ラーメン屋」と考えてもいいのだろう。

店主は「博多王さん亭」で餃子を、「一楽ラーメン」でラーメンを学んだという。餃子は博多の一口餃子ではなく、かと言って、昔の中華屋にあった、あの巨大なタイプでもなく、家庭で作るより、ちょっと大きいくらいのサイズだ。

「焼き餃子」(400円)は、皮は薄めなんだけど、しっかりともっちり感があって、焦げた表面のパリッと感とのテクスチャーの違いが楽しい。一鉄の餃子のうまさは実は皮なんじゃないか、とぼくは思っている。もちろん、玉ねぎで甘みを出した餡も、よくできている。ニンニクがけっこう効いている。さ、ビール飲もう。

だらだらと焼酎を呑める愉悦

水餃子はさらに皮がもっちりで、自家製の辛味調味料が出てくるのがうれしい。酢モツとか唐揚げとか、一品料理もあって、その付け合わせのキャベツの切り方が、たぶん餃子の餡を作るための業務用のフードカッターで切っているからだと思うんだけど、ずいぶん細くて、これがけっこう酒のつまみになる。

酒といえば、ぼくはここではいつも「三岳」(450円)を生(ストレート)で注文して、水で割って飲む。だらしなく飲む(もちろん混雑する時間は外して)。店づくり、料理、酒、値段、接客の感じ、そのバランスが良くてリラックスできるからだろう、つい足が向いてしまうのだ。

一楽ゆずりの味噌豚骨が人気

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ラーメンだが、「ああ、一楽で修行されたんだなぁ」という味。豚骨ラーメンの中でもちょっと珍しいタイプ。正直に言うと、ぼくにはスープが重たすぎる。もっとさらりとしたのが好みだから、合わないのは仕方がない。

でも、まわりのお客さんを見ていると、このラーメンの味に常連客がついているようだし、一楽ゆずりの「味噌豚骨ラーメン」も人気だ。チャンポンになると、このスープの重さも悪いくない、と思えるからおもしろい。ラーメンにせよ、チャンポンにせよ、紅ショウガを多めに入れるといいと思う。

ちゃんぽん_一鉄IMG_4621

厨房ではcrossfmがかかってます

あと、実は店主ご夫妻がcrossfmのヘヴィーリスナーで、ぼくが朝の番組をナビゲートしていたときから、ずっと応援してくださっているという事実もうれしい。ファンだと言ってくださったあと、ベタベタと話しかけてこられないことも、逆に特別扱いされないことも、とても気が楽で清々しい。

もう、何人もの友人を連れて行ったが、みんな「旨い、旨い」と餃子をほおばる。で、ぼくはまるで自分が作ったように「ねえ、そうやろう」と自慢する。この店が家から歩いて行ける距離にあることに、ぼくはかなり感謝している。

メニュー_一鉄IMG_4611

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元木哲三

ライター

鶏肉屋の三男として生まれたせいで幼い頃から飲食店が近しい存在で、飲めるようになってからは一日も酒を欠かしたことはなく、立飲みから高級店まで、まあ図々しく呑み喰い語る日々。今日も反省なく喰らう、喰らう。

■店舗情報

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店名 一鉄
ジャンル 餃子、ラーメン
TEL 092-725-8210
住所 福岡県福岡市中央区六本松2-3-21
交通手段 六本松駅から210m
営業時間 11:30~14:30
17:30~23:00
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業
定休日 火曜日

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