旅行や日々のグルメ探訪に！ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報

 

気持ちの良い休日の午後には

週末の晴れた日曜の午後。ゆっくりと遅めのランチを取りたくなったら、当然お酒がほしくなる。向かったのはここ、薬院六つ角にあるハンバーガーショップ「THE BASKET」だ。

 

一瞬入るのをためらってしまうほどものすごく細い入り口が居酒屋「仙八」側にあり、扉を開けてすぐ、カウンターでイートインしたいと告げる。店内はカウンターのみで8席ほどと広くはないが、六つ角に面した大きな窓から入る光が店内を照らして、全体的には思ったより広々とした印象を受ける。

メニュー表を見て、まずはシンプルな「ハンバーガー」。しかしそれより前に、まずはビールだ。

 

ビールは高砂にあるビールスタンド「ビアソニック」から仕入れている。「ビアソニック」オリジナルラベルのほか、世界中のクラフトビールが数種ストックされているので、スタッフさんと相談しながら好みの1本を選ぶのもまた楽しい。

 

この日は快晴でからっとした暑さだったので、香りと旨味のしっかりとしたIPAを。「ALL DAY IPA」とは、どんな時間帯にでも合うIPAなんだそうだ。そんなことを言われるといつ飲んでもいいと許されるようで、酒飲みとしてはすごく救われる。

 

ジュワッと旨み、アンガスビーフのパティ

 

パティを焼く間、ジュウジュウとおいしそうなにおいが店内に立ちこめる。我慢の限界に達する直前、ハンバーガーができあがった。

 

ふっくらと香ばしいバンズは、パリッと固そうに見えるが中はしっとり。

 

焼き立てのパティの香りがたまらない。こぼれ落ちる肉汁はトマトがちゃんとキャッチしてくれている。ああ、待ってくれよ、その肉汁を今すぐ助けにいくから！

 

厚みのあるパティはUSアンガスビーフ100％。肉の旨味と絶妙な塩加減、そしてトマトとレタスのみずみずしさ。すべてがバンズに包まれて一つにまとまっていく。そのハンバーガーにかじりつくときは、他のどんな食べ物にもない「幸福感」でいっぱいになる！

 

ハンバーガーとはなんて幸せな食べ物なんだ。最後のひと口は「惜しい」を通り越えて「さみしい」気持ちさえ湧いてくる。別れの名残惜しさは、恋愛とちょっと似ていると思った。

※記事の内容は取材時点のものです。