
博多かしわおにぎり列伝「かろのうろん」編 かろのうろん(博多区上川端)
うろんについては書きません
どもども、スープワンタン専門店をオープンしたい、くりしんです。
第4回目も意外と好評でした、博多かしわおにぎり列伝。
だからね、今日も書きませんよ、うろんのことは。
今回は博多の総鎮守「櫛田神社」のほどちかくに明治15年創業の「かろのうろん」。
店名は「角のうどん」の意です。昔の博多弁では「ど」を「ろ」と訛って発音していたそうで。まあ、つまり、生粋の博多うどんを提供している店の証でもありますな。店は大通りと小道の角にあります。
今は創業者瓜生イソさんのひ孫にあたる兄・高康さんが4代目として暖簾を引き継ぎ、弟・喜政さんと一緒に切り盛りされています。
いろいろと縁があって、オイラは店に顔を出すと2階に通されます。
さあ、今日は何にしようか。2階にも素敵なメニューがあるんです。
「うろん」は380円から。「そば」も380円から。「しめじ」「ざる」「ざるとろろ」は「うろん」か「そば」かが選べるんですな。「ラムネ」と「ビール」のメニュー名には「冷たか(博多弁で、冷たい)」って付いているところもいいじゃあーりませんか。
そうそう、ここは「ニンドスハッカッカ マー ヒジリキホッキョッキョ」でお馴染みの「小松の親分さん」ことコメディアン小松政夫さんもご贔屓で。そのほかにもタモリさんやたくさんの芸能人に愛されているお店です。
今日のオーダーは「肉とじ」(880円)にしました。甘辛に炊いた肉の量がハンパない。卵の火の入り具合も絶妙でやんす。
麺は4代目になって博多うろんの特徴とも言える「茹で置き」をやめて、「茹で立て」を提供しています。そしてなんといってもオイラはここのスメ(博多弁でスープのこと)が大好きなんです。だってね、って、このあたりで今回もうどんの話はストップ。
そのかわりに、動画でどうぞ♪特別に「おいなり」も楽しめます♪
博多かしわおにぎりのルーツはここなのか?!
お待たせしました「かしわおにぎり」(2個250円)の登場です!
どーですか、みなさん、この色ツヤ。すでにニンジンとゴボウ、おこげが目視できます。
そしてしっかりと厚みのある、均整のとれたフォルム。
これが”博多スタンダードの神々しさ”なのだろうか。
しばらく、皿を何度もクルクル回すほど魅入られてしまったのねん。
神聖な儀式「むすびほどき」
さあ、今回も「むすびほどき」ます。
ほら、どうですか。
箸先でいとも簡単にするりとほどける具合は、空気だ、鮨のシャリと同じで空気も上手く握っているだ!
型抜きなのか、手握りなのか。
もはやそんなことはどうでもよくなった。
見よ!このコメの一粒ひとつぶの存在感を!
ひと口ほおばってみる。
うんうん、正しいね、正しい。
しっかりとコメが立っている。
そして、味つけはとても優しい。
ふんわりと出汁の風味が残るぐらいの主張しない逸品だ。
「肉とじ」は”放置プレイ”のまま、かつ、1つ目を食べ切る前に、不作法にも2つ目をむすびほどいてしまった。
かしわはいるのか。
いや、もはや、そんなことはどうでもいい。
ここにきて、人生で重要なことに気がついた。
エウレカ! 我、発見せり!
主役のうどんを邪魔せず引き立てる味つけ!
それが脇役かしわおにぎりの使命なのだ!
だからこそ、一緒に食べなければ意味がない!
結論を言うと「かろのうろん」の「かしわおにぎり」は、
①エアーイン握り
②米粒の存在感
③重鎮ならではの優しい味
が特徴でした。
うどん好きな方、いまさら気がついてごめんなさい。
■店舗情報
店名 | かろのうろん |
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ジャンル | うどん |
TEL | 092-291-6465 |
住所 | 福岡県福岡市博多区上川端町2-1 |
交通手段 | 西鉄バス キャナルシティ博多前すぐ |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 火曜日 |
