
大衆酒場?いいえ、ガチな南インドの定食屋さんです。 インド食堂ワナッカム(中央区清川)
カレー屋は五感で探すもの
蚤の市やナマステ福岡などのイベントで大人気だった本格南インド料理のワナッカムさん。
6月1日にオープンしたばかりのお店に行ってきました。
ここらへんは居酒屋やスナック、バー、中華料理屋が立ち並び、清川の中でも特にディープなエリア。
目印は“大衆酒場 火の鳥”の看板です。
遠巻きに見ても、カレー屋だとは思えない外観。
赤い屋根の部分をよく見ると火の鳥以前の店名がうっすら見える。
建物の歴史を感じますね。
王朝が変わるごとに壊されたり、上から造り重ねられたアンコール遺跡を思い出しました。
控えめに店名が掲げられています。
お店の前に来ればスパイスとほのかなインドのお香の匂いがするので、きっとそれとわかるはず。
カウンター7席のみです
12時オープンとあったので、5分前くらいに着いて待っていると、隣のお店のご婦人が「お客さん待っとんしゃあよ、まだ開けんとね?!」と店の中に声をかけてくれました。この下町感、いいですね。
フライング気味にお店に入れてもらうと、店内は鮮やかなインドカラー。エアコンまできれいに塗ってある。
音楽も思いっきりインド。行ったことないけどインドの風を感じました。
今日のメニューは冷蔵庫のブラックボードに書かれています。
一択なので悩む必要はありません。
ミールスの食べ方
色とりどりなその見た目の美しさをしっかりと目に焼き付けたら、まずは小皿を全部取り出します。ここで小皿を取りのこすと、後々底の汚れた小皿の置き場に悩んだりするので一斉に。小皿を出したらそれぞれの中身を大皿に出します。
おせんべいみたいなのもパリパリっと割ってふりかけます。
チェティナードペッパルチキンも来たので大皿に合体。混ぜ混ぜしながら頂きます。
それぞれの野菜とスパイスの香りが単体でも美味しいけれど、混ぜ合わさるとさらに美味しさに深みと立体感が生まれます。シャキシャキっとしたキャベツ、柔らかく煮込まれた根菜、パパドのパリパリとシナシナ感などいろんな食感が一度に味わえて色んな情報が口の中に広がる。チキンはコショウとシナモンが効いてホロホロに柔らかい。これだけでお皿いっぱい食べたいくらい。
中でも衝撃的だったのがスプラウトムング。カイワレのように売っているはずはないので、きっと乾燥した状態の豆から発芽させているのでしょう。どれだけ手が込んでいることか…お味はこれ一粒で豆もやしの束をギュッと濃縮させような、シャキッとした食感と濃厚な豆らしい味。今までに食べたことのない食べ物でした。
見た目には量が多いように感じましたが、あっさりとした優しい味でサラサラっと食べれてちょうどいいボリュームでした。野菜をしっかり食べたので、とても体にいい感じ。
毎日食べても飽きのこない、体に優しい定食です。
食後に外に出ると、6人ほどの行列。時間にゆとりをもってお出かけください。
ちなみにワナッカムとは南インドで話されるタミル語で「おはよう・こんにちは・こんばんは」という意味だそうですよ。
タイマッサージセラピスト、カレー屋見習い
個人サロン“タイ古式マッサージロータス”を営みつつカレー屋に憧れ、“ヒノキハラカリー”として間借りなどでカレー活動しています。ビールとウイスキーが大好物。目標はタイマッサージとお酒とカレーを融合した店を出すこと。
■店舗情報

店名 | インド食堂ワナッカム |
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ジャンル | カレー・インド料理 |
TEL | 090-3799-5362 |
住所 | 福岡市中央区清川3丁目19-2 |
交通手段 | 那の川バス停から徒歩3分 200m |
営業時間 | 12:00~15:00 |
定休日 | 土曜~月曜 |
