
赤坂駅周辺でランチ🍴✨福岡の中国「レストラン 喫茶 香港」の奥深き世界へ……。 レストラン 喫茶 香港(中央区舞鶴)
好きです「香港」
「香港」に行きたい。と言っても、あの中国の「香港」ではない。事務所から徒歩5分、赤坂駅の近くにある、昔は「青島」って屋号だったほうの「香港」のことだ。赤い看板に「レストラン 喫茶」って書いてる、あの「香港」。「レストラン」と「喫茶」の間にスペースがあったり、「中華レストラン」だったり、呼び名はいろいろある。

お弁当は300円から
「じゃあ、レストラン喫茶?」って思うけど、それはもはや誰にも聞けない。警固の「青島」が移転して赤坂の「香港」になった時から、当たり前みたいに看板にそう書いてあったのだ。「レストラン喫茶」の定義は私以外の大人はみんな知ってるのかもしれない。

日替わりランチは2種。税込み680円!
今日の日替わりランチは「マーララーメンとチャーハン」と「チキン南蛮定食」みたいだ。「マーラ」っていうのはもちろん「麻辣(マーラー)」のことだけど、「マーラ」なんて言うと人の名前みたいな響きに聞こえてくる。そして、普段は完全なる中国である「香港」は、Bではかなり日本に寄ってきてくれた。
何度も来ていてレギュラーメニューはだいたい見てるので、今日は日替わりAの「マーララーメンをチャーハン」を頼むことにした。空いてた座敷席に座ると、おばちゃんが注文を取りに来てくれた。おばちゃんは中国語交じりの日本語を話し、けっこう優しくて気が利く方だ。店内を絶えず往復しながら、バッシングやら注文やら、往路・復路ごとに必ず1つ以上の仕事を終わらせている。平日13時過ぎ、周りの席は中国人と思しき学生グループが数人。社員証を首からぶら下げた近所のサラリーマンらしき男性もある。ピークタイムは過ぎたものの、この時間でも場所柄けっこう忙しそうだ。
福岡なのにほぼ中国

店内はテーブル席と座敷席がある。奥は別店舗
おばちゃん、メニュー表、店内、周りと見るべきポイントが多くて退屈しない。奥には別の店舗があり、格安のバッグやリュックを販売しているようだ。こういう混沌とした商店を、昔パリに行ったときに外国人街でたくさん見たのを思い出した。彼らが売るのは決まってバッグ類だが、それはなぜか。奥にいる中年の男性スタッフが、さっきおばちゃんが持って行ったまかないらしき食事を摂るのがちらっと見える。

おすすめメニュー
厨房の上には今日のおすすめメニューが張り出されている。「手つくり」の語感や「角」の抜け方、「えび」の躍動感、「さ」と「ら」の角度などに気を取られているうちに、頼んだチャーハンがやってきた。
そしたらこの、殺人的なスプーンの刺さり方よ。たまらんね。先制で右フックくらった感じ。

スプーン45度
塩、玉子、ほんの少しニンジンが入り、甘めでシンプルな味付けだ。

値引き率高し
さらっと食べ終わり、また少し暇を持て余しながら、今度は目の前にある創業時から変わらない張り紙を熟読してみる。「本場手つくり黒豚肉餃子」は中国なのか鹿児島なのか、深まる謎……。「香港」の世界観に引き込まれていく。

マーララーメン
「マーララーメン」ができあがった。ラー油の赤みが目立つけど、食べると辛味はそれほど強くない。スープはお湯のようにさらさらで、「いや、もしかするとこれはお湯なのか?」と思ってしまうほど淡泊なつくりだ。温度はぬるめ。肉みそのゴロゴロと白ネギ、もやしのシャキシャキに、低加水麺のザクザクした歯ごたえで、スープのようにも感じられる。麺というより「湯」かもしれない。なんとなく卓上の酢を混ぜながら食べていくのがちょうどよかった。
しかし、日本語というのは海外の商店よりも不思議なもので、「が」と入るだけでこんなにもインパクトを残すことができる。

お弁当「が」あります!
私はまだまだ「が」をこんなにうまく使えない。「ライター」と名乗る自分が恥ずかしくなりました。
※記事の内容は取材時点のものです。
■店舗情報

店名 | レストラン 喫茶 香港 |
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ジャンル | 中国料理 |
TEL | 092-732-3513 |
住所 | 福岡県福岡市中央区舞鶴3-1-3 |
交通手段 | 地下鉄赤坂駅から徒歩3分 |
営業時間 | 11:00~15:00、17:30~翌1:00 |
定休日 | なし |
