
【シェアしてください、買ってください】クイッターズ、初の著書がついに出版! 福岡グルメトリビア~ン
クイッターズのライターたちの渾身の原稿が、ぐぐっと詰まった書籍がこれだ。料理の味や見栄え、店作りといった普通のグルメ本がメインとして取り扱う情報は、ほとんど書かれていないのに、ここに集められた文章たちは、(自分で言うのもなんだけど)間違いなく旨い。おいしいのだ。さて、これはどういうわけか。
時間を食べる、時代を味わう
ちょくちょく『中庄』という鮨屋に赴く。国体道路沿い、上人橋通りとの角という一等地に位置するが、「そんなところに鮨屋なんてあったっけ?」と言われることも多い。外観も、内装も、看板も、味も、そして大将とおかみさんも、けれん味のない、古いスタイルの実直な店で、そこが気に入っている。
ご主人は決して出しゃばることはないが、うまく水を向けたら、昔の話をしてくれる。店名に「庄」の字がついているから、当然ながら『河庄』の出身で、『高玉』の先代や、『やま中』の大将と同じ世代だ。その頃の、付け台の向こう側の話は、いやはや恰好の肴である。
『中庄』に限らず、ぼくにとっては、その店の歴史や、店を舞台として展開されてきたあらゆるシーン、つまり「時代」が馳走だ。新しく、流行っている店も、もちろんいいのだが、どうしても古い店に足が向くのは、店に堆積している時間を食べたいからなのだと思う。多くの場合、そうしたエピソードは、うまいこと発酵していて、たまらなく美味である。
脳の舌は読めば喜ぶ
編集者の弓削聞平さんが、我らクイッターズに書かせたのは、福岡のあの店の、あんな話である。料理を紹介しているわけではない。味に関しての描写もほとんどない。それでも、懐かしい味が蘇ったり、もう一度、試してみたくなったり、「そうだったのか」と食べてみたくなるのが、一人の読者としておもしろい体験だった。
あの店のことがもっと好きになるに違いない。あの店主にまた会いたくなるに違いない。こんな素晴らしい店が立ち並ぶ、福岡がもっと好きになるに違いない。
この時期、「じゃあ、行ってみるか」と言えないのは、いささかもどかしいけれども、「読む」喜びで、今は脳に生えた舌を満足させてやってほしい。そしてまた、店に灯りが戻ったら、語り合いたいトリビアを胸に、あの人と連れ立って我らの街に繰り出そうではないか。
4月28日(火)発売✨
「クイッターズ福岡」初めての著書『福岡グルメ トリビア~ン』が2020年4月28日(火)に発売されます?
知ってそうで知らなかった
福岡飲食業界の雑学集。
1,650円ポッキリ!
売れまくって増版がかからないと
儲かりませんので
一家に一冊、
よろしくお願いします☺
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【目 次】ほんの一部です。
■「チョコレートショップ」にできた行列はカレーが目当てだった
■月間2万食のメガヒット「ふとっぱら」のラーソーメンは屋台客の一言から生まれた
■食べても減らない「牧のうどん」〝麺が増える〟のは錯覚なのか
■「一風堂」の創業者が最初に始めた店はレストランバーだった
■博多焼鳥、食べ放題の酢だれキャベツはどこから始まった?
■今や博多名物〝ぐるぐるとり皮〟を生み出した店はどこ?
■「マリアクラブ」で親不孝通りをジャック冬野観光の真実
■サラダも刺身もない! 福岡の屋台の常識
■南区で40年以上愛され続けた伝説の「100円ラーメン」
■バリカタ、ベタナマ、粉おとし……男たちはなぜ「ガンナガ」に足を運ぶのか
……etc.
【編集 弓削聞平】
フリーエディター弓削聞平の個人事務所。当時「シティ情報ふくおか」を発行していたプランニング秀巧社を経て、2001年より福岡とグルメをテーマにフリーエディターとして活動。「epi」「ソワニエ」の元編集長。個人事務所「聞平堂」では「ぐる〜り糸島」「福岡 甘党図鑑」「2000円以下のご褒美ランチ」「福岡 路地に隠れたうまい店」等を出版。
【仕様】
発売日:2020年4月28日
判型・ページ:四六判(天地188mm×左右130mm) 192ページ 1色刷り
著者:クイッターズ福岡
価格:1,500円+税
ライター
鶏肉屋の三男として生まれたせいで幼い頃から飲食店が近しい存在で、飲めるようになってからは一日も酒を欠かしたことはなく、立飲みから高級店まで、まあ図々しく呑み喰い語る日々。今日も反省なく喰らう、喰らう。
