
福岡市・六本松のアトモスダイニング人気3店舗がなんと「500円ポッキリ!」の弁当を元気に販売中! ぶどう酒場レガレガ
ねえ、原価はいったいいくらなの?
六本松の人気店『ぶどう酒場レガレガ』が、弁当のテイクアウト販売を始めた。価格は500円。もう一度、言っておこう。税込で500円ポッキリだ。

間違いない。「ALL¥500」と書いてある。
注意しておくが、あなたが常識人ならば、1食500円に期待などしてはいけない。たとえば「まあ、なんとなく空腹が解消された」というリターンを得られたとすれば、作り手に感謝すべきである。
だってね、一般的に言って、包材を含めて食品原価率は35%程度に抑えなければならないのだから。計算しますよ。えーっと500円の35%は、175円である。
175円……スーパーに行ってごらんなさい。175円でいったい何が買えますか。いや、条件を変えよう。
あなたに1750円あげます。使い捨ての弁当容器代とか、醤油入れ代とか含めて、10食の弁当をつくってください。
さあ、こう言われたとする。ぼくなら、天を仰ぐね。できないもん、そんなこと。
ところが、どうだ。これがレガレガの運営主体で、福岡の飲食業界で異彩を放つ、アトモスダイニングの恐ろしさである。いざ、3つの弁当を見よ!
「カレー」「はんみ」「カルビ」各店の名物が並ぶ

「スパイシー野菜カレー」。辛味はほんのりなので、お子さまでも大丈夫!
ぶどう酒場レガレガの「スパイシー野菜カレー(500円)」(※カッコ内の「500円」はトゥーマッチなのはわかっていますが、うれしくて入れています)。野菜というネーミングから肉が入っていないかといえば、ちゃんと「ゴロ」は入っている。「ゴロゴロ」は大袈裟だけど、「ゴロ」はある。雑穀米の上にグリルした野菜。そこにトマトの酸味が効いた、さっぱりしたカレーソース。でね、このライスのボリュームがすごい。しっかり満腹である。

「居酒屋の特製はんみ弁当」。手前にある白い物体は、ご存知「魔法の粉」をラップで包んだもので、これをから揚げにかけて食べる。
次は六本松ごえんの「居酒屋の特製はんみ弁当(500円)」である。ごえんの人気メニュー。弁当のおかず、個人的ナンバーワンのから揚げがメインでうれしい。冷えてもうまいな。卵焼きやポテトサラダも比較的濃い味付けでおかずになる。日の丸ごはんも、まあ、たっぷりだ。

「焼肉屋のカルビ弁当」。カルビは味付けがしっかり。冷蔵庫からキムチ を持ってくるとさらにいいぞ。
そして、ラストが肉のだるまの「焼肉屋のカルビ弁当(500円)」である。カルビ弁当が500円……500円だぞ……。ぼくは目を閉じて3分間沈黙したね。これも、ごはんがたっぷりで、だから、しっかり満腹、満足。カクテキとモヤシの辛味和えの辛さがなかなかのもので、ごはんが進んだ。
言わずもがなではあるが、この弁当、アトモスダイニングと関連会社が六本松で運営する3店舗「レガレガ」「ごえん」「だるま」それぞれが得意な領域を活かしてつくっている。たぶん、それぞれの店舗でつくって、互いに分けて販売しているのだろう。だからこそできるクオリティと値段なのだ。
あ、最初に「アトモスダイニングの恐ろしさ」と書いたが、何が恐ろしいかって、この弁当には「大盛り」があるのだ。繰り返し書いてきたように、どの弁当もごはんは十分に、いや十二分に盛られている。だのに、である。プラス100円で大盛りにできて、しかもランチタイムは、この100円もサービスするというのだ。
負けました。気前が良すぎますよ、アトモスさん。
オードブルも安いぞ、安い!
弁当ひとつが500円となれば、「もうちょっとなにか買ってみようかな」と思うのが人情というものだ。六本松の食いしん坊(ぼくのこと)の目が「前菜テイクアウトALL300円」の貼り紙を捉えないわけがない。3つ買ってみた。

「揚げタコ」。揚がるまでちょっと時間がかかる。
「揚げタコ(300円)」。タコの唐揚げが好物なので注文したのだが、開けてびっくり。なんと、たこ焼きだった。たこ焼きの揚げ物って、すでに語義矛盾しているが、あつあつに揚げたたこ焼きにチーズソースがかかっていて、これがうまくないわけがない。ビール! と叫んだね。平日の12時15分に。

「ウフマヨ」。「シンプル・イズ・ザ・ベスト」と言っておこう(笑)。
「ウフマヨ(300円)」。どんな料理か尋ねたのだけれど、説明を聞いてもよくわからなかった。はい、ゆで卵にマヨネーズソースです。なんか笑ってしまったけど、うん、こういうのが意外とつまみになるわけだ。まだ昼だけど。

驚きのクオリティとボリューム。
「ローストビーフ(300円)」。これだ、これ。値段が間違っているんじゃないかと思うくらいの味とボリューム。わあ、これはリピートするな。原価の話ばかりして恐縮だが、これ、ほんと超サービスメニューだぞ。
実は接客がすごいと再認識
とにかく安い。ボリューミーで、かつ食べる楽しさも演出している。それが高い商品力だし、事実なのだけれど、アトモスダイニングの店で食事をしていつも思うのは、スタッフの人間力の高さで、それが最大の魅力だと、ぼくは思っている。
テイクアウトだと、それって活かされないと思うじゃないですか。ところが、マスクをつけた店員さんは、ソーシャルディスタンスを保ちつつも、本当に気持ちの良い接客をしてくれた。ほとんど人に会わない日常の中で、彼らの笑顔に救われる人は多いだろう。
誉めすぎた。バランスを取るために、悪口の一つも書こうと思ったが、思いつかない。一言だけ言っておくか。安すぎるんだよ! また来るよっ!

たまには家族でパーティ。お母さんとお父さんも、週一くらいは休みましょう!
ライター
鶏肉屋の三男として生まれたせいで幼い頃から飲食店が近しい存在で、飲めるようになってからは一日も酒を欠かしたことはなく、立飲みから高級店まで、まあ図々しく呑み喰い語る日々。今日も反省なく喰らう、喰らう。
■店舗情報
店名 | ぶどう酒場レガレガ |
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ジャンル | イタリアン |
TEL | 092-791-8819 |
住所 | 福岡市中央区六本松2丁目15-17 |
交通手段 | 地下鉄六本松駅から徒歩すぐ |
営業時間 | 11:00~20:00頃 ※要問合せ |
定休日 | なし |
