
【私たちの夏休み】門司港から小倉に戻り、正気に戻った4人。魚町の「資さんうどん」でシメ~北九州飲んだくれツアーvol.3 資さんうどん(小倉北区魚町)
再び小倉へ
vol.1 「赤壁酒店」編はコチラ
vol.2 旦過市場~唐戸市場・門司港編はコチラ
唐戸市場と門司港を満喫した私たち。猛暑のなか動きまわっているせいで、そして何より断続的に酒を飲んでいるせいで、そろそろ体の限界が近いことはわかっている。
19時前。義実家に滞在中の内川さんを、みんなでバスのりばから見送った。咲子さんは、福岡市内に帰って餃子パーティーがあるというので先に博多へ向かうという。(まだ食べるのか!)
残った智絵さんと私は、やはりもう少し小倉を堪能したかったので、そのまま残ることにした。しかし、お腹はまだ空かない。ひとまず、小倉駅のアミュプラザで買い物をして、1時間半後に再び待ち合わせることにした。
たっぷり飲んで遊んだ後、食べたくなるものは決まってラーメンかうどんだ。そして、この日は「うどんしかない」と私は心に決めていたので、智絵さんをお誘いして、魚町の銀天街方面へ繰り出した。
20時半。駅近くで探してみると、開いているうどん屋は意外と少なかった。せっかく小倉に来たのだから、もうここしかない。私たちは24時間営業のオアシス「資さんうどん」へと向かったのだった。

外観は明るくて目立つ
懐広い24時間営業
「資さんに来たら、私は『つくね』なんよ」と智絵さん。
ん? うどんに「つくね」⁉
ショーウィンドウを見ると、長方形をした平たいつくねが2枚、うどんの上にのっている。福岡市内にいたら、これはなかなか知らないぞ。

中も明るい!
中に入り、メニュー表を開いてさらにあれこれと吟味をはじめた私たち。

どうやら「かしわ」と「かしわ汁」があるようだ

貝汁という選択もありか?
お腹はそこそこ膨れているが、こうして見ると、なんだか食べられそうな気がしてくる。出汁をすすって帰ろうと思っていたのに、レモンチューハイが飲みたくなってくる。ゴボ天だの鶏天だのつくねだの、トッピングをつまみに飲んでも良さそうじゃないの。
いやいや冷静になろう。そのためにも、ひとまずレモンチューハイだ。ベルを押して、落ち着いた年齢の女性スタッフに注文をする。私は結局、基本に立ち返って「かしわ」(550円)を選んだ。
メニュー表を見ながら、今日をふりかえる。
「赤壁酒店」では常連さんのご好意で酒やつまみをごちそうになり、門司港から唐戸市場へ向かう船上では、咲子さんが強風にも負けずおいしそうに「しそ巻き」を頬張っていた。記念写真のテンションの違い(現場での事故)は、事前打ち合わせの重要性を再認識できた。

咲子さんならやってくれると思ったのに……
唐戸市場では、なぜか無風のテーブルに着席。途中、たった一度だけ吹いたあの風は夢か幻だったのか……。巌流島にちなんだ船の名前を「うりんが」と読んだ内川さん、そして、小倉と門司港を知り尽くした街歩きのプロ・元リビング北九州編集長の智絵さん。実にいろいろなことがあった、とんでもない1日だった。

「うりんが」ではなく「がんりう」
「かしわ」と「つくね」

智絵さんは生ビール。「つくね」は天ぷらのようにのっぺり長方形
さて、ついにうどんが到着した。かしわは思った以上に量が多く、そして甘い。これはハイボールかビールに合いそうだ。智絵さんの四角い「つくね」も少しおすそ分けしてもらい、味見すると、これもまた胡椒がきいてビールが欲しくなる。

汁の飲みすぎにも注意が必要。バランス良く食べなければ……。
ペラペラの「資さんかまぼこ」は、この薄さがかわいらしい。テイクフリーのとろろ昆布は、入れすぎに注意だ。かしわの甘辛い味が溶け出したうどんの出汁が、胃の中をジワリとあたためていくのがわかる。れんげでひとすくい、またひとすくいしながら、ムチムチとした柔らかいうどんをすする。ああ、これだよ、これ。スープはもちろん最後の一滴まで飲み干した。これで今夜は安心して眠れると確信。

ツヤがあり、むっちりとした麺
22時前、博多行の「ひかり」に乗って帰路につく。シートのリクライニングを倒すと、そのまま眠りに落ちてしまいそうなほど、体は心地よく疲れていた。
~【私たちの夏休み】おしまい~
※記事の内容は取材時点のものです。
■店舗情報

店名 | 資さんうどん魚町店 |
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ジャンル | うどん、丼もの |
TEL | 093-513-1110 |
住所 | 福岡県北九州市小倉北区魚町2-6-1 |
交通手段 | JR・モノレール小倉駅から徒歩約7分、モノレール平和通駅から徒歩1分 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
