
【私たちの夏休み】小倉・旦過市場の老舗角打ち店「赤壁酒店」から始まる北九州飲んだくれツアー vol.1 赤壁酒店(小倉北区魚町)
小倉へ
午前10時36分。博多発の「のぞみ」に乗り込んで小倉へ向かう。今日は智絵さん、内川さん、咲子さんと4人で北九州飲んだくれツアーの日。朝から飲む気で小倉にやってきた。
小倉で3年半勤務していた智絵さんのおすすめプランにより、1軒目は旦過市場にある角打ちの老舗「赤壁酒店」でスタートすることになった。夏の日差しがきびしく、午前中だというのに気温は30度をゆうに越えていた。小倉駅から商店街を抜けて、喉の乾きを潤すべく店へと急いだ。

緑色ののれんが目印
奥のカウンターにはフライや串物が並べられたショーケースがあった。販売しているお酒やビールのほか、酒樽や瓶などがズラリとならんでいる。メディアで紹介されることも多いようで、芸能人との記念写真も飾られていた。
缶ビールや瓶ビールは冷蔵庫の中から好きなものを選ぶ流れのようだ。グラスは大瓶なら3つ、中瓶なら2つ、小瓶なら1つもらえるシステムのようなので、ここは大瓶に決めた(咲子さんはまだ到着していなかった)。
ビールは水のように
大瓶はスーパードライ、キリンのラガーと一番搾り、ヱビス、黒ラベルが目に入る。記念すべき1杯目は、サッポロの黒ラベルに決めた。そう、これこれ。このサイズのビールグラス。

乾杯!
たまご焼きや漬物、ポテトサラダなどおつまみも楽しめる。小倉名物の「ぬかだき」もあるが、まずはたまご焼きからスタートしよう。出汁の味がきいていて、飲みはじめにはぴったりのつまみだな、とじっくりと噛みしめる。たまごはとてもていねいに巻かれていた。添えられている塩昆布でさらにお酒が進む。
途中、お隣りの常連さんから冷奴の差し入れをいただく。これは幸先がいい。しかも、この冷奴がよく冷えていて、口に含むとひんやりとした食感が広がってすごく気持ちいいのだ。のどごしもたまらない。しかし、あろうことか、ビールはすでに残すところあとわずかしかない。
さらにお隣さんのおすすめで、群馬の「谷川岳」の夏吟醸『涼』を半合(210円)とキリンの黒(小瓶)を追加。ところてんもお願いした。お酒はやわらかい口当たりで、すっと飲めるような軽やかな味わい。甘さと辛さも少し感じられるが、いわゆる「スイスイ飲める」タイプ。複雑さもあるので、合わせる料理によって化けそうな感じもする。ところてんは豪快にズズッとすする。これこそ夏! 夏が来た!!
いつの間にかサッポロの「赤星」もテーブルに並んでいる(これもあったのか!)。まだ12時前なのに、かなりいい気分になっていく私たち。午後まで体がもつのだろうか。少し不安もよぎるが、この暑さなので水分補給さえすればビールくらいはすぐに抜けていくだろう、などと考えながら酔を満喫する。
一度会計を済ませて、遅れて到着する咲子さんをモノレール旦過駅まで迎えにいく。会計を済ませた、と言っても、実はお隣さんにすっかりごちそうになったのだ(ありがとうございます)。お店とその方へのお礼の意味も込めて、咲子さんと合流してから旦過市場に入り、私たちは再び「あかかべ」ののれんをくぐった。
4人そろって、あらためて乾杯。お漬物をつまみに、また瓶ビールをぐびぐびと飲む。まだ12時過ぎ。私たちの飲んだくれツアーは、まだはじまったばかりだ。
※お店での飲食は30分以内で!
※記事の内容は取材時点のものです。
■店舗情報

店名 | 赤壁酒店 |
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ジャンル | 立ち飲み、角打ち |
TEL | 093-521-3646 |
住所 | 福岡県北九州市小倉北区魚町4-5-4 |
交通手段 | モノレール旦過駅から徒歩1分、JR小倉駅から徒歩約10分 |
営業時間 | 9:15~19:00 |
定休日 | 日曜 |
