
うきは市の古民家フレンチ「オテル ドゥ やまさき」で自然を感じながら贅沢ランチ オテル ドゥ やまさき(うきは市吉井町)
うきはへ
舞鶴にあるフレンチ「ビストロ・シェ・ラパン」が
昨年末、うきは市に新店をオープンしました。
創業40年のシェ・ラパンは
こじんまりとして落ち着いた空間が広がり
気軽にふらっと立ち寄りたいビストロなのですが
うきはの新店「オテル ドゥ やまさき」は
少し贅沢をしたいな、なんてときにぴったりのお店です。
JR筑後吉井駅からの行き道には白壁の街並みが連なり、
江戸時代に栄えた宿場町としての歴史を感じられます。
徒歩20分ほどですが、その時間も貴重な体験でした。

古民家をお店にしています
暖簾がかかっていなければ、普通の住居だと思ってしまいます。
なんだか田舎の祖母の家に帰ってきたような気持ちでした。
玄関を上がり、進むと、畳に置かれたテーブルとイス。
なかでも奥は特等席です。

天気が良いので窓を開けて庭や川の眺めを間近で楽しめる
静寂のなか、すぐ側に流れる川の音だけ聞こえてきます。
きっと福岡市内ではこんな環境でランチなんてできない。

浮羽のトマトは甘い
まずはサラダを。
地元や近郊で採れた野菜を使った新鮮なサラダです。
ドレッシングももちろんお手製。

前菜は8品
サラダやピクルスを楽しんでいると、
前菜のプレートが運ばれてきました。
サーモンのマリネ、ラタトゥイユ
生ハムメロン、トマトのムース
キッシュ、イワシのトマト煮など、
旬の食材や地元で採れた食材をふんだんに使っています。
サーモンは厚めに切ってあるので肉厚。
トマトのムースは、少しチーズの風味が感じられ
甘いなかにさっぱりとした酸味もある。
どれも素材の味が生かされていて、
なくなってしまうのが惜しいと感じていました。

甘鯛のポアレ
魚料理は「甘鯛のポアレ」か「帆立貝のムース」でした。
甘鯛のポアレは、表面はこんがりと仕上げているものの
フォークでつつくとすぐに身がほどけてしまうほど柔らかい。
ふんわりとした身には程よく脂が乗っています。

帆立貝のムース。見た目はスイーツみたい?
帆立貝のムースは、舞鶴の「シェ・ラパン」にもある
大好きなメニューです。
これを初めて食べたときの衝撃は忘れられません。
ふんわりとした真っ白なムースを口に運ぶと
帆立の甘さが感じられ舌の上でとろけていきます。
何度か食べているはずなのに、
毎回そのおいしさに驚いてしまうのです。

牛ヒレ肉のステーキ
魚料理を食べ終え、その余韻に浸っていると
牛ヒレ肉のステーキが目の前にやってきました。
ナイフを入れると、その柔らかさがわかります。
ソースをたっぷりとつけて、噛み締める。
ソースと牛肉の甘みがマッチし、
さらに、柔らかさや香ばしさも上乗せされ
すぐにヒレ肉はお皿からなくなってしまいました。

最後にはスイーツ。セットはコーヒーか紅茶かを選べる
本日の締めのスイーツはクリームブリュレです。
パリッと焼かれた表面を、スプーンでコツコツと鳴らして崩し
中のクリームと一緒にいただきます。
カラメルはパリパリでほろ苦く、
中のクリームはとろりとして、甘い。
食感も味も全く違った2つのマリアージュを楽しめます。

コーヒーをセットに
コースで使用されていたお皿やコーヒーのカップは
有田焼で揃えているそう。
「Arita Japan 1616」というブランドです。
なんだか、このシンプルだけどもきちんと伝統があるところが
うきは市のイメージにぴったりだなと思っていました。
(完全なる主観ではありますが……!)
コースは2人で、それぞれ2〜3杯の
ソフトドリンクをオーダーして9000円ほど。
単純計算すると、コースだけでひとり3500円弱ほど。
コースは2000円〜で、基本ランチのみですが
相談でディナーも可能だとのこと。
行く際は事前に電話するのが良さそうです。
自然を近くで感じながらのフレンチ。
なかなかできない体験でした。
■店舗情報

店名 | オテル ドゥ やまさき |
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ジャンル | フレンチ |
TEL | 0943-75-2844 |
住所 | 福岡県うきは市吉井町若宮115 |
交通手段 | JR筑後吉井駅より徒歩20分 |
営業時間 | 土日11:30〜14:00 |
定休日 | 月〜金 |
