旅行や日々のグルメ探訪に!ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報

目印はむくの樹。旅先で週に3日だけ営業する喫茶店に出会った話 むくの樹(小倉南区徳吉南)

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  2019/03/15   ※記事公開時の日付です

竹林の面積が1500ヘクタールあるという北九州市。

この日は小倉南区まで、たけのこの取材にきていたんです。

もうすっかり春なのですが、たけのこをまだ食べるには少しだけ早かったようで撮影のみで取材はおわり。

左手前にあるのがむくのき。樹齢100年以上で店の奥まで根がはっている

たけのこ食べたかったぁ……

後ろ髪を引かれ歩いていると喫茶店がありました。

 

喫茶「むくの樹」。お店の名前通り、入り口のすぐ横に大木のムクが立っていますが一見普通のおうちです。

夫婦二人の空間を喫茶店に。

家具はお家で使っていたもの。ランプは息子さんセレクトなんだとか。

扉を開けると店内にはアンティークな家具が並び、クラシックとコーヒーサイフォンの音がBGMになっていました。

 

喫茶店なのだけれど、どこかお家のリビングみたい。胸のまんなかにお花をブローチをしたオーナの女性に話しかけると、お店のことを教えてくれました。

もともと、ここは農機具や農薬を入れる納屋として活用したそう。オーナーご夫婦はこの納屋の片隅に机といすをおき、10年ほど前から毎日2人でお茶を楽しんでいたといいます。

そんなお二人の様子を知ったご近所さんの要望で、本格的に喫茶店を始めたのが1年前。納屋を喫茶店へとリノベーションし、自宅から家具を持ってきて週に3日だけ営業を始めたそうです。

一番人気はフレンチトーストなんだとか

「ひとりだからできる分だけなんです。」とメニューはシンプル。
街中にあるカフェとは違って、メニューも手書きの喫茶店らしい魅力にうっとりしました。おすすめという「むくの樹特製カレー」を注文し、窓辺の席でゆっくり待つことにしました。

息子さんが有名人!?

後ろのカーテンと一緒のデザイン!

カレーを温める間、オーナーの息子さんのお話をお聞きしていると
なんとあのレディー・ガガの衣装デザインも務めた元ファッションデザイナーなのだとか。
店内と厨房を仕切るカーテンに、デザインで余った布が使われていました。

作品集まで見せてもらっちゃいました

お待ちかねの本格的カレー

むくの樹特製カレー(1000円)※撮り忘れましたが、サラダもついていました!

すごい……!驚きを隠せないでいると、カレーがやってきました。

かぼちゃにズッキーニ、パプリカ、ブロッコリー、トマトまで。丁寧にグリルした季節野菜が約8種のったカレーは見た目がとっても鮮やかです。

 

鶏がら、にんにく、生姜、トマト、玉ねぎと一緒に10種以上のスパイスを使用して5、6時間煮込み作ったカレーは辛口のテイスト。付け合わせの塩漬けオリーブは、自家栽培なんだとか。

 

思わず感想をお伝えすると「カレーの勉強をたくさんしたんです」と、嬉しそうに話してくださいました。

忘れた頃に。

食後のコーヒーor紅茶とケーキセット(900円)※ケーキはセレクトできる

食後はコーヒーとケーキを注文し、気づけばもう2時間。
長旅の休憩を済ませ、帰ろうと立ち上がったとき

「またきてね。もう少ししたら、カレーにたけのこがのりますよ」とひと言。

!!

 

……うわぁ〜たけのこ〜〜〜!!

新本菜月

ライター

この春、福岡に越してきた新参者ライター。「食後には甘いものを」をモットーに新たな甘味を求め、今日も生きる。夢は巨大プリンの中で泳ぐこと。すいすい。ぱくぱく。

 

■店舗情報

店名 むくの樹
ジャンル 喫茶 カレー
TEL 080-5208-0780
住所 福岡県北九州市小倉南区徳吉南1-1−22
交通手段 小倉南ICから車で2分
営業時間 金土日11:00〜17:00
定休日 月〜木曜

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