
激辛好きも必見! 呉服町にある中国四川料理店「好運来」は中国人学生が集まる本場の”食堂”だった。 好運来(博多区上呉服町)
気になる四川料理店
呉服町にある中華料理店「好運来」が
いつも気になっていた。
入ってみたいけど
現地色がムンムン漂っている。
ある日、千代町で用事ができたので
思い切ってランチに行ってみた。
お昼なら夜よりも気軽に行ける。
サクッと食べて偵察だ。
定食に麺、選択肢がけっこうある。
いざ、ニーハオ中国四川料理!

よく読んでみると……。

「人気順」をどうとらえるか。注文で人間が試される。
看板にかくされた表記のワナ。
炒飯は「チャバン」になってしまった。
サラリーマンや学生でにぎわう食堂
6名掛けのテーブルが4卓、
2名掛けが2卓、
席数はけっこうある。
12時過ぎ。
すでに8割ほどの席が埋まっていた。
厨房からは揚げ物の音や
カンカンと中華鍋をふる音が小気味好い。
きびきびと動く女性スタッフに
2人席へ案内された。
それにしてもテーブルが低い。
もしくは、椅子が高いのか。

いすとテーブルの間が極端に狭い
麺類が気になるところだが
表の看板に出ていた
炒飯セットにしよう。
ハーフ担々麺と炒飯で700円。
やさしい値段に設定だ。

四川担々麺600円~とかなりお手ごろな価格
1人、2人、また1人と……
近くに語学学校があるのだろう。
ぽつりぽつりと中国人学生らしきお客が
増えてきた。
6人席は2人客を2組など
相席もするシステムのようなので
そのすき間もどんどん埋まり
店内はにぎやかになってくる。
みんな学食みたいに使っているのだろう。
ワイワイガヤガヤしてきた。

私のすぐ前に立っている人がいる。
女性スタッフと学生たちは
中国語で話している。
私の時とは会話の量がまるで異なり
いったい何を話しているのか。
ともあれ、私の席は2人用のテーブルなので
ここまで人が来ることはあるまい。
安心して食事できそうだった。
炒飯セットはこちら。

けっこうボリュームがある。
ハーフ担々麺とキュウリの和え物、
干豆腐とニンジンと糸こんにゃくの和え物、
炒飯、デザートのセット。

炒飯。色は薄い。

ハーフ担々麺。ラー油、胡椒、花椒、唐辛子でビリビリ辛い。汗が出る!
そして誰もいなくなった
一人また一人と増殖していく中国人学生。
店内を見渡すと、気づけば私と
隣のサラリーマン男性2人以外は
全員中国人で埋まっていた。
それでもまだ増える。
3席の空席に対して5人が群がっていたり
立って食事中の友人に話しかける人がいたりして
軽い立食パーティーのような雰囲気になってきた。

とにかく近い。人の密度が高い。
さらに増える。

席数<人。
まだ増える。
テーブルから半身出ている人さえいる。
そしてついに……
!!!
私の席にも刺客がやってきた。
いつの間に座ったのか!

まるで友達みたいな近さ。
油断した一瞬をつかれたのだ。
キャップスタイルのかわいい女の子。
二十歳前後かしら。
パーカーにロングスカート、
Dickiesのキャップ。
誰かと待ち合わせをしているのか
ずっとスマホを操作している。
私はもしかして邪魔者なのか。
早くこの席を立ち去るべきなのか。
でも、これから私がどうなるのか
もう少し流れに身を任せていたい。
気づけば隣のサラリーマンは
2人連れだったのに
1人だけ先に帰っている。
そして残りの1人も立ち去り
ついに店内の日本人は私一人になった。
そわそわしながら
スープを飲み干していると
途中で女の子が席を立ってしまった。

別れが辛い。
ああ、ちょっとさみしいよ。
まだ一緒にいたかった。
デザートの杏仁豆腐をかきこんで
私も席を立とう。
紛れもない本格中華。
今度は夜に来てみたい。
1人を味わうか、勢力を増やすか
考えるだけでも楽しくなってくる!

そして中国人のみになった(であろう)店内。

かっこいい筆文字。
※記事の内容は取材時点のものです。
■店舗情報
店名 | 好運来 |
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ジャンル | 中華料理 |
TEL | 092-282-5598 |
住所 | 福岡県福岡市博多区上呉服町14-27 1階 |
交通手段 | 地下鉄呉服町駅より徒歩5分、西鉄バス「蓮池」すぐ |
営業時間 | 11:30~14:30、17:30~22:30、土日は夜のみ営業 |
定休日 | 土・日曜の昼営業 |
