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そのままで、薬味で、つゆをかけて…3度楽しい、名物キーマカレーうどん 博多あかちょこべ(博多区冷泉町)

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  2018/08/05   ※記事公開時の日付です

スピード小鉢におでん、卓上で炙る魚介の炙り物。
呑んべえにはたまらないメニューだけでなく、
博多名物もそろうのが「博多あかちょこべ」です。
櫛田神社近くにあるうどん居酒屋で、
シメのうどんは種類が豊富。


なかでも、定期的にアレが食べたくなるんです。
1階はカウンターとテーブル席で、2階は小上がり。


がめ煮、丸天炙り、ごまさば、炙り明太あたりは、
県外客に喜ばれそう。
丸天炙りは、あの練り物を炙っただけなんだけど、
醤油をちーっとたらしてさ、あっつあつを頬張ったら、
焼酎がすすむ、すすむ。

焼酎、日本酒は福岡のものをはじめユニークな品揃えです。

本日の大皿料理は日替わり


この日はゴーヤチャンプルー。
大皿料理は通常のサイズが580円、小鉢にすると280円です。
頼んで即出てくるのが嬉しい。
シャキッとしたゴーヤと大ぶりの豆腐に
スパムの塩気が効いていました。


ごまさば(600円)
サバにもごま、タレにもごま。タレが別添えなのがいい。
ちょん、とつけるくらいがサバの味も楽しめるなぁ。


ひと味違うポテサラ(600円)
何が違うって、オリーブがごろごろと入っているところ。
粒マスタード、マヨネーズはたっぷりめで酒に合う一品です。
ボリュームがあるので、これでちびちびやれそう。


馬たん たたき(820円)
こりんとした歯ごたえの馬のタン。
にんにく醤油でいただきます。
クセがなく、ほんのりと脂がのり
夏にぴったりのさっぱりした味わいでした。

新しいから「電気」なんだ


目の前に電気ブランの瓶がありました。
大将曰く、電気が珍しかった明治の頃は、
何か新しい物には「電気○○」と名付けていたそうです。

浅草の神谷バーで編み出された
外国のお酒・ブランデーを使うハイカラなカクテルは
当時の人々には新鮮で「電気ブラン」と呼ばれるようになった……
なんて話を聞きながら呑むと、アルコールの強さにびっくり。
ジンや薬草のような味わいがしました。


電気ブランを片手に焼きなす(420円)を。
安定のつまみですね。炙った香ばしさがまた食欲をそそります。


炙り物 本物のししゃも(730円)
外国産のものは、「ししゃもっぽい魚」なんだそうです。
本物のししゃもは北海道産の高級魚。
「置いているところは少ないよ」と大将がおっしゃっていました。


サイコロ厚揚げ(580円)
カリッカリに焼いた厚揚げに茶色い物体。
これは、醤油を仕込むときに使った大豆なのだそうです。
醤油の味わいとふくよかさがあって、新しい組み合わせでした。
電気厚揚げだわ。

さあ、シメのアレを。


キーマカレーうどん(720円)です。
はじめはそのままツルリと。
カレーソースは、いわゆる「ルー」ではなく、
スパイスを炒めて煮込んだ、香りの強いもの。
挽肉がぎっしりと入り、とてもジューシーです。
麺は全粒粉入りでもっちもち。コシ以上に弾力がすごいんです。

次に海老の粉末と粗挽きコショウが入った揚げ玉を入れます。
香りがぐんと華やかに変わり、
揚げのシャリシャリとした食感がたまりません。
少しこってりさも加わって……
油ってどうしてこうも食欲をそそるのでしょう。


最後にかつおのがふわっと香るダシを入れます。
カレー、揚げ玉、薬味を包み込んで、なんてまろやか。
どのくらい入れると好みなのかを考えるのも楽しいものです。

ちなみに、もうひとつの名物のズボラうどんは、
やかんで提供されるので撮らずにはいられないかも。

呑んで食べて満腹になって一人4000円かからないくらい。
何よりキーマカレーうどんよ。電気キーマよ。
さまざまな顔を見せるあなたが、もう恋しいわ。

奥永智絵

ライター・エディター

福岡市で活動するライター・エディター。

■店舗情報

店名 博多あかちょこべ
ジャンル うどん、居酒屋、うどん居酒屋
TEL 092-271-0102
住所 福岡市博多区冷泉町7-10
交通手段 福岡市営地下鉄空港線「祇園」駅2番出口から徒歩約5分
営業時間 11:30~14:00、18:00~23:30(OS23:00)、日・祝11:30~14:00
定休日 不定

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