
赤地鶏の親子丼に呼ばれたので、太宰府まで行ってきたらいつの間にか小旅行になった! 縁結び食堂 蕎麦 なみ満(太宰府市宰府)
親子丼の衝動
たまご料理に対する財布の紐がゆるすぎるんです。
茶碗蒸し、天津飯、カルボナーラにプリン、ミルクセーキまで。
どこにいてもまろやかで優しい味の「たまご」が毎日のように私の財布の紐をほどいてくる。今日もまた、「親子丼」というたまご料理に呼ばれ気づけば太宰府まできていました。
太宰府天満宮の参道に「縁結び食堂 蕎麦 なみ満」はあります。
蕎麦も有名なのですが、ここに素敵な「親子丼」があると聞いて飛んできたのです。
桃色の作務衣を着た店員さんと、おしゃれな看板がお店の目印。
「ようこそ、ご案内します」
素敵なおもてなしを受け、親子丼の待つ路地を辿っていきます。
「太宰府で縁結び……?」なんて思っていると
一軒の古民家が。
暖簾をくぐるとここでもお出迎え。
入り口からは想像がつかなかった奥に広い店内。
お座敷とテーブル席がありました。
初夏の日差しが照りつける正午前。
ひんやり涼しい店内は、参道も賑わいを忘れるほど静かでした。
ひでし君ちの赤地鶏。
おしながきにいちばん大きく書かれた、「親子丼」の文字。
もちろんこれを注文。(980円)
よく見ると値段の下に、小さく「ひでし君ちの朝引き赤地鶏を使用」と書いてあります。
ひでし君?誰だろう。店主の幼馴染かな。いや、ご近所さんかもしれないし、もしかしたらご本人かもしれない。それにしても珍しい名前だなぁ。
なんて突然現れた「ひでし君」に気を取られていたら運ばれてきました。
初対面ドキドキの瞬間。
まー!店名の「縁結び食堂」からなのか、たまごの上の三ッ葉は結ばれている!
生たまごが乗った親子丼を私は初めてみました。
赤地鶏のたまごが輝いて、どこを撮ってもキレイなので撮影も止まりません。
味はしっかりめの九州しょうゆ出汁がベース。丼の底まで届く出汁に負けない、濃厚なたまごの甘さは今まで食べてきた親子丼では味わったことのない満足感です。
赤地鶏もたまごの下に10個以上。コリコリとした弾力ある食感がクセになり、噛めば噛むほど肉の味を楽しめます。気付けばぺろり。ご馳走さまでした。
ご縁をもたらす5円玉。
太宰府まで来て間違いなかった。そんなことを思いながらお会計を済ませると
「今日のご縁です。素敵なご縁に恵まれますように」
そういって、5円玉をいただきました。
お店を出るとすぐ目の前にあった「円満の井戸」は、油山記念神話に登場する太宰府宝満山の井戸水を受ける場所。
この井戸水で清めた5円玉を縁結びの成熟祈願として持っていれば男女の縁のみに限らず、仕事・家族・友人そして、一期一會の善き出会いに恵まれるのだとか。
もちろん、大切にしまいました。お店を出たのは正午すぎ。
正午を過ぎるとだんだん人も増え列のできる人気店。待たずに入るにはお昼前の来店がいいかもしれません。
ちょっと寄り道します。
気になったので井戸の話に出てきた、太宰府宝満山へ少し足を伸ばして訪問しました。
宝満宮竃門神社、縁結びの神社です。
6年前にできたガラス張りの現代建築の中には授与所が。
まだあまり知られていない穴場スポットではないでしょうか。
太宰府天満宮だけでない新たな魅力に出会えたのも、何かの「ご縁」なのかな。
太宰府といえばやっぱり
太宰府天満宮へ戻って、やっぱり最後は太宰府名物梅ヶ枝餅。(120円)
今日はラストはこれと決めていたのです。ふふ。
親子丼を求めてやってきてたまごを堪能し、ご縁で「ひでし君」や太宰府の新しい魅力に出逢えて最後は梅ヶ枝餅。気分がよくなって今日から開催されるFIFAワールドカップロシア大会デザインのおみくじ(7月15日までの限定)を引くと
……吉。そんなもんか〜。
■店舗情報

店名 | 縁結び食堂 蕎麦 なみ満 |
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ジャンル | 丼もの |
TEL | 092-919-6733 |
住所 | 太宰府市宰府3-2-55 |
交通手段 | 西鉄「太宰府駅」から徒歩5分 |
営業時間 | 11:00〜17:00 |
定休日 | 不明 |
