
(ここだけの話です)1日約1800本売れるFullFull「明太フランス」の誕生ストーリー ベーカリーフルフル 天神パン工房(中央区天神)
雨の日も行列ができるほど
フルフルと言えば明太フランス。
明太フランスと言えばフルフル。
新・博多名物となった「明太フランス」の
火付け役は福岡市東区に本店を構える
「国産小麦パン工房Full Full」です。
福岡市・天神のお店も「明太フランス」を
求める人でにぎわっています。
焼きたてが並びます
本店・天神店・志免「食パンラボ」の合計3店で
多い日には約1800本が売れる「明太フランス」
天神店ではランチのピークタイムでも
次々と焼きたてが登場します。
一本 380円
ふかふかしたバゲットに明太バターがたっぷり。
断面はこんな感じです。
濃厚なバターと明太子がぶりぶりと
詰まっているのが特徴です。
実はこの明太フランス、2001年の発売当初はそれほど
売れ行きは伸びなかったんです。
ヒットしたきっかけは
「食べやすいように」と切れ目を入れたこと。
この「明太フランス」には
まだまだ深いストーリーがあります。
戦後にさかのぼります
現オーナー・古田真幸さんの祖父は
箱崎で「古田商店」を営み
1951年からパンの卸業をスタート。
学校給食を機にパン製造が始まりました。
二代目(真幸さんのお父さんの代)になって
東区松崎に工場を新設、隣の土地に直営店を建てて
福岡市内で8店舗を展開します。
パン製造には国産小麦を使っていましたが
当時、バゲットをつくるのは輸入小麦が主流。
職人たちからは
「国産小麦でバゲットをつくるのは無理だ」
と声があがっていました。
それでも、二代目は「国産小麦」を貫きます。
知られざる国産小麦の物語
現・オーナーの真幸さんは子どもの頃、ぜんそくがあり
真幸さんの妹はアトピーがひどかったと言います。
お父さんに連れられて小児科へ行ったときのこと。
「近頃の子どもは体が弱くてしゃばかですね」
とつぶやく二代目に、担当医が
「子どもは何も悪くない。
悪いのは親が食べているものが悪かったせいだ」
と一喝。
「あなたも食べ物に関わる仕事をしているなら
体に良いものをつくりなさい」
と諭されたそうです。
それから、安全性に配慮した国産小麦を使うことを徹底し、
三代目・真幸さんの運営となったいまも変わらず
そのポリシーを貫いているのです。
とはいえ、いまでも国産小麦で固いバゲットをつくるのは難しく
試行錯誤の末に、九州産小麦と北海道産小麦をブレンドし、
いまの「カリッとモチッと」した生地が完成しました。
次なるヒット商品
明太フランスに次ぐヒット商品は(個人的な予想)
「三元豚のロースカツサンド」(一切れ250円)
肉質がしっかりとした三元豚に
タルタルソースを合わせた一品です。
次回はこのカツサンドにまつわるストーリーも
ぜひ、掘り下げたいと思います!
■店舗情報

店名 | ベーカリーフルフル 天神パン工房 |
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ジャンル | ベーカリー |
TEL | 092-726-2655 |
住所 | 福岡市中央区天神1-10-13 天神MMTビル1F |
交通手段 | 西鉄福岡(天神)駅から徒歩4分 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 火曜 |
