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スリランカカレー 情熱編 Oras(博多区住吉)

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  2018/04/26   ※記事公開時の日付です

美味しければ、どうだっていいんです。


スリランカカレーには2種類ある(※以下、筆者の個人的な考えです)。
 

一つは辛いサラサラスープ系。
福岡で老舗とされるヌワラエリヤやツナパハ、そして以前紹介したヘラ味や、モナラなどがここに分類される。
15年ほど前に北海道の片田舎で私が初めて食べたスリランカカレーもこちらのスタイルだった。

 

もう一つはインドのミールスのように、ご飯とメインのカレーの他に数種類の副菜が付き、混ぜながら食すもの。
大阪あたりではこのスタイルのスリランカカレーの方がメジャーだと聞く。
Orasはこちらのスタイルだ。
大皿に盛った何種類かのカレーや副菜を囲んで、それぞれ取り分けて食べるのが、スリランカの現地の食べ方だとマスターは仰る。
 

この2つのスタイルはどのように違うのか、自分なりに解釈してみた。

 

スリランカカレーを日本のお寿司に置き換えてみる。
 

ツナパハなどのサラサラスープ系スリランカカレーは日本のお寿司でいう、握り寿司。お家で気軽にというよりは、きちんとしたお店で頂くもの。
ミールス系のスリランカカレーはちらし寿司。お店で食べることもあるけれど、お母さんが作ったものを家族みんなで取り分けて食べる、日常的なもの。
 

海外で日本人の職人が寿司を握る日本料理店には、ちらし寿司はあるのだろうか。
 

そんなことはどうだっていいんです。

カレーを食べる前に飲むビールは、これから巻き起こる壮大なスパイス祭のための勢い水として。

 

この日のマスターは既に勢い水をかなり浴びていたらしく、カレーへの思いを熱く語ってくれました。

インスタ映えしまくるやつ


この圧倒的ビジュアルよ。
 

カレーオンザリーフは生まれて初めての体験です。
一枚ずつ炙られた本物のバナナの葉は青々とした独特な香りがします。
 

右下からレンズマメのカレー、ブリのカレー、ココナッツのふりかけ、ナスの和え物、ピーマン、カボチャ、玉ねぎの漬物、半熟揚げ玉子、豆せんべい。
もちろん、ぐっちゃぐちゃに混ぜて頂きます。
 

ほとんど皮だけになるまで揚げられたナスは、香ばしさとココナッツビネガーの程よい酸味とコク。
カボチャは素朴な甘み。
生のピーマンのフレッシュな苦み。
そしてじっくりスパイスで煮込まれたブリのガツンとした旨み。

なじみのある食材たちが一体となって、絶妙な味のバランスで海を越えた異国の食べ物を作り上げています。
 

辛み成分はほとんどないので、辛いものが苦手な方も間違いなく楽しめるカレーです。


Barなので、もちろんお酒が充実しています。
お酒を飲まないから行きにくい、という方は火曜と土曜のランチ営業に行ってみてはいかがでしょうか。
 

イベントでも大人気

野外イベントなどでは、カレーや副菜とご飯をバナナの葉でくるんで蒸し焼きにしたランプライスというスリランカ料理を提供されています。
↓先日のナマステ福岡のOrasのランプライス

↓中身

こちらはイベントでしか食べられないので、見つけたら即買いをおすすめします。
 

檜原尚

タイマッサージセラピスト、カレー屋見習い

個人サロン“タイ古式マッサージロータス”を営みつつカレー屋に憧れ、“ヒノキハラカリー”として間借りなどでカレー活動しています。ビールとウイスキーが大好物。目標はタイマッサージとお酒とカレーを融合した店を出すこと。

■店舗情報

店名 Oras
ジャンル ダイニングバー、カレー
TEL 092-261-2007
住所 福岡市博多区住吉3-6-14 住吉ビル 101
交通手段 西鉄バス 住吉バス停より徒歩約5分

渡辺通駅から690m

営業時間 ランチ営業日 : 毎週 火曜・土曜日
営業時間 : 11:30〜14:30 (14:00 L.O.)

夜営業日:月曜~土曜日
営業時間:18:00~翌3:00

定休日 日曜日

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