
福大生が通う思い出の喫茶店 レストラン みつる(城南区片江)
九州でも有数のマンモス校である福岡大学。
たくさんの学生たちの胃袋を満たすために、学食を始め、うどんや定食などさまざまな飲食店が大学周辺にある。
お昼時になると、どこも人が多く騒がしい。
福岡大学の学生だったころ、「今日はゆったり食べたいな」と思ったときに良く利用していた喫茶店がある。
大学の東側、住宅街や寮が多いエリアにある「レストラン みつる」
レトロな雰囲気
店内に流れるラジオ、暖色系の照明、そしてパイプ椅子。
ここだけは、活気あふれる他の食事処とは違う時間が流れている。
平日のランチタイムには学生や大学職員でにぎわっているが、騒がしくはないのだ。
みんなここに落ち着きを求めてくるからなのかもしれない。
また、ほぼすべてのメニューがワンコイン以内で食べられることも人気の理由の一つ。
久しぶりに来店した今日は、良く食べていた「ランチ」(450円)を注文。
ラインナップは揚げたてのとんかつとエビフライ、ハム、マカロニサラダだ。
結構ボリュームがあって、これ一皿で満腹になれる。
揚げ物の2つにはしっかり塩コショウの下味が付いていて、そのままでもおいしい。
ただ、比率が少々おかしく、とんかつとエビフライだけではライスを食べきれない。
そのため皿の三分の一を占める、マカロニサラダが主役に抜擢されることに。
塩味が効いたポテトとマヨネーズのサラダなので、ご飯のお供にちょうどいい。
野菜不足になりがちな大学生のために、わざとサラダの量を多くしているのだろう。作り手の優しさが垣間見える。
ちなみに「ランチ」とあるが、材料がある限りいつでも出してくれるようだ。
卒業生の思い出の場として
「レストラン みつる」は約40年もの間、福岡大学の学生たちに愛されてきた。
店内に置いてある人形や小物などは、卒業生が残していったものらしい。
特にポスターは毎年もってきてくれる人がいるそうだ。
「ちょうど昨日、20年前の卒業生で、フィルハーモニー交響楽団の人が来てくれたんですよ」
このように卒業生が昔を懐かしんできてくれることが、うれしいとのこと。
最近の学生はあまり話しかけてくれなくなったそうで、少し寂しいとも言っていた。
店を始めた当時、周辺には今よりも喫茶店がたくさんあったらしいが、次第になくなっていったという。
それでも、福大生の思い出の場として営業を続けている。
今度は友人もつれて、懐かしい話に花を咲かせよう。
■店舗情報

店名 | レストラン みつる |
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ジャンル | 喫茶店 |
TEL | 092-861-4325 |
住所 | 福岡市城南区片江5-46-18 |
交通手段 | 地下鉄福大前駅から徒歩9分 |
営業時間 | 月~金 10:30~20:00 土日・祝 10:30~15:00 |
定休日 | 不定休 |
