
甘党&マヨラー歓喜の「ほりサンド」~大橋で朝食を~ ほりサンド(南区大橋)
「身体に悪そうなものを食べるときって、ちょっと興奮するのよ」
と、江國香織が「神様のボート」で書いていた。
私はマヨネーズが好きだ。
カロリーのとりすぎと言われたって、マヨネーズがたまらなく好きなのだ。
マカロニサラダなんかたっぷりのマヨをあえてボウルを抱えてわしわしと食べてしまう。
基本、太るものは美味しいから仕方がないと開き直ることにしている。
美味しいものを食べずに死ぬより、太って死ぬほうがまだいい気がしている。
……気がしている。
……なぜ唐突にマヨネーズについて語り出したのか。
「佐世保のマヨネーズは甘い」という話を聞いたことがあったからだ。
マヨネーズに甘さは求めていないけど、マヨラーとしては気になる情報。
そんなときに、大橋に「ほりサンド」という“佐世保サンド”の専門店がオープンしたと聞きさっそく行ってみた。
テイクアウトできる。
オープンは7月3日。
駅から徒歩2分、看板がなければ見落としてしまうかもしれないような
こぢんまりとしたお店が「ほりサンド」だ。
8時から営業していて、通勤前にモーニングを買いに寄る人も多いらしい。
手書きのメニュー、DIY感のある店がまえ、なんか友だちの家に来たみたい。
8時30分頃に来店すると、すでにお客が3人いてみんな顔見知りのようだった。
世間話をしながら、時々店の人も交えながら、和気藹々とサンドイッチができあがるのを待っている。
イートインもできるのだけれど、ほとんどの人はテイクアウトをしているみたいだったので、私もそれにならった。
甘い……! すべてが甘い……!
テイクアウトしたのは「モーニング」(350円)と「ホットサンド(ハム&チーズ)」(350円)。
「モーニング」のサンドイッチの具は、たまご、たまご&トマト、ハム&きゅうりの3種。
店員さんから「佐世保サンドの特徴は甘いマヨネーズなんですよ~」とニコニコしながら渡されたのである程度覚悟はしていたけれど、
あ、甘い……。
私が知っているマヨネーズではない。
それに、マヨネーズのようなねっとり感がなく、サラサラとしている。
最初は「んんん?」と、不思議な感覚に陥ったのだけれど食べすすめていくうちに「これはこれでありだな」と思えてきた。
この甘さが野菜と絶妙に合うのだ。
なんだかちょっとおやつっぽい気もする。
で、これも買ってみた。
「佐世保の豆乳」(100円)。
飲み方にはコツがあるらしく、はさみで切るとこぼれてしまうので
歯でねじねじと上部を噛み切り飲んでいくのがおすすめだと店員さんが教えてくれた。
あ、甘い……。
これも甘い。
そしてほんのりとショウガの味がする。
豆乳っぽさはあまりなく「白くて甘い飲みもの」と言ったほうがしっくりくるかもしれない。
気になって後日お店で話を聞いてみると、
ショウガや砂糖、水飴を加えることで大豆独特の風味を消しているのが特徴らしい。
どうやら佐世保では戦前から愛されている飲みものなんですと。
そういえば長崎は「ごま豆腐」も甘いと聞く。
砂糖を使った料理が「最大のおもてなし」と言われていた江戸時代の文化が、マヨネーズや豆乳に表れているのかしら。
どうでもいいことだけれど、
OL風のきれいなおねえさんがサンドイッチを32切買っていた。
ぜんぶ自分で食べるのかなあ。相当なマヨラーと見た。
■店舗情報
店名 | ほりサンド |
---|---|
ジャンル | サンドイッチ、テイクアウト、モーニング |
TEL | 080-3960-9099 |
住所 | 福岡市南区大橋1-12-1 エトワール浪花1階 |
交通手段 | 西鉄大橋駅から徒歩2分 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 日曜 |

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