旅行や日々のグルメ探訪に！ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報

 

 

6月15日、大手門にオープンした「泊まれる立ち飲み屋」をコンセプトにしたホステル「STAND BY ME」。
1階が立ち飲み居酒屋、2階・3階が宿泊施設になっています。

オーナーの貞末さんがここをオープンするにいたった経緯がとても素敵なんですが割愛します。なぜならそれよりも早くこの話がしたいから。

 

そう

 

それは

 

私が愛してやまない

 

からあげの話。

採算とれてますか……？“無限からあげ”ランチ

「立ち飲み」と聞くと夜のイメージが強いと思うのですが、お昼も営業しています。ランチメニューは「からあげ定食」のみという潔さ。

 

 

はい、ここ。
写真右上にちゅうもーーーーーく！

 

「何個でもOK」って書いてある！！！！！！

「何個でもOK」って！！！！！！！

 

そんなこと言われたら、食欲という名の私の戦車が暴走します。
否、もう暴走するしかない。
だってこの文言が私に「ブイブイいわせちゃって！」って訴えかけているもの。

というわけで15個オーダーしてみました。

ちなみにデブグルメライターでおなじみのくりしん先生も一緒に15個オーダーしました。

 

つまり2人で30個。

まったくもって遠慮しません。
だって「何個でもOK」なんて言っちゃうから！

かわいい店員さんが「30個ですか？」とオドオドしていました。かわいかった。

 

さあ、4枚1000円の木札をもらっていよいよ挑戦が始まります。

 

こちらのお店、お会計はすべて木札なのだそう。
定食と自家製レモネードを頼んだらぴったり4枚です。
（もちろん立ち飲み屋ですから、昼から飲むことだってできます）

 

 

店内にはおしゃれピーポー御用達・KYNEのイラストが。

 

ああ、こんな素敵な空間で上司と二人、何をしようとしているんだろう。

 

と、我に返りそうになったときにふと厨房に目をやると……一生懸命お皿にからあげを盛る後ろ姿が！！

 

そーっと、そーっと、崩れないように。
フライヤーからからあげを出す瞬間はとても素早いのに
お皿に盛るときにはかなりゆっくりです。

それもこれも私たちが30個も頼んだからですね……。
盛るというより「積み上げている」という表現が正しいかも。

からあげのおでまし！

そうこうしているうちに登場しました。

 

 

見よ！

 

この！

 

素晴らしい！

 

揚がり具合を！

 

※ちなみにこちらの写真は私が待ち受けにしようと思って壁紙風に撮影したものです。これに限っては著作権フリーにしますので待ち受けにしたい方はぜひ保存して使ってください。

 

私、ニンニクの味がしっかりしているからあげがちょっと苦手なのです。なんかごまかされている感じがする。
しかし、こちらは和風ベース！カツオ出汁がきいています。
さらに素晴らしいのは竜田揚げ風なところですね。
片栗粉で薄化粧をしているからあげの美しさったら、世界三大美女と並ぶでしょう。
なんて麗しい。

ああ、どれをとってもパーフェクトなからあげ。

そして1つひとつがかなり大きい。

 

ねえ、ここは天国!?
天国でしょう!?

結構悪いことしてきたけど、私、天国に行けたんだ～。

無我夢中でむさぼります。
食べるんじゃない、むさぼるんです。

じゅわ～っと染み出る脂もといからあげジュースをすすりまくります。
だって、からあげを前に理性なんて保てるわけがない。

 

そのまま食べたり、レモンを絞ったり、柚子胡椒をつけたり、明太子をつけたり、
いろんな“味変”を楽しみながら、もう残り5個。

 

あれ……意外と……？

「腹八分目が一番おいしいからほどほどにしなさい」と、小さい頃に両親から怒られていたことを思い出しました。

どんなに、どんなに好きでも、限度があったんだ……。
汗をボトボトかきながらおよそ30分前の自分を責めていました。

 

「なんで！安全パイを狙って！10個にしておかなかったんだ！」と。

 

そして、こんなにおいしいのに食べられないかもしれないと思っている自分を恨みました。

 

「お前！からあげの神様に謝罪しろ！」と。

 

しかし、ふと隣のくりしん先生を見ると完食しておられます……。

 

私「栗田さん、苦しくないんですか？」
栗「15個といわず30個は余裕やったね」
私「……おひとついかがですか？」
栗「知らん、責任もって自分で食べり」
私「はい……」

 

隣で監視されながら汗か涙かもうわからないものを流しつつ一生懸命食べました。
途中で「私、29歳にもなって、一児の母にもなって、いったい何してるんだろう……」と何度も思った。

「もうギブアップします」という言葉が、何度もよぎった。

 

けど、食べきりました。

 

その瞬間、お店のスタッフさんたちから拍手が起こりました。

な、なんかよくわからないけどすごく達成感！！！

からあげとは……競技である？

帰り道、栗田さんに「なんで余裕だったんですか」と尋ねたところ
「俺、アスリートだからさ」とおっしゃっていました。

尊師のお言葉は深い……。

 

ちなみに定食にはこれまたおいしい豚汁がついてくるのですが、
師匠いわく汁ものは最初に飲み干しておくのがいいそうです。

 

お腹にたまりやすいので後にのこしておくとつらくなるそう。
今後“無限からあげ”に挑戦しようという方は、ぜひ参考になさってください。