
警固にある「新世界」で台湾家庭料理! 新世界 檳榔の夜(中央区警固)
路地裏にある台湾料理屋
「今日は帰りたくないの」。終わらない夜を胸に抱き続けていたい33歳・女性・独身が過ごすある夜……。
警固の路地裏を歩いていると、ぼわっと光る青い看板が目に入る。「台湾 屋台 料理/名物水餃子/新世界 檳榔の夜」。
さらに進むと、古いビルの1階奥に屋台のようなものが見えてくる。
ぬぉぉぉぉぉ。このロケーションである。路地の行き止まりに台湾屋台。そう、ここが「檳榔の夜」だぃ。色気のあるアプローチ。ええぃ、もうどうにでもして。
変わらないもの、進化したもの
最初に来たのは10年くらい前だったか。その時は通りから見える客席はなく、もっとヒミツ感があった。それからずっと通っていて、20回くらいは来たことがあるかもしれない。屋台を模したカウンター席とテーブル席。店内は台湾の調度品や雑貨が使われている。タトゥーの入った若い男たち、仲良く戯れる女たち。自分が警固にいることをつい忘れてしまうわ。
当時と明らかに違うことがある。なんと、スタッフに外国人を起用しているのだ! しかも、みなさんていねいで真面目な接客をしてくださる。インド系の方だと思うんだけど、私はちょっと混乱する。えーっと、いったん整理しよう。ここは日本で、店内は台湾風にしつらえていて、スタッフはインドの方がメイン。うむ。
いつもは最初に「青島ビール」を頼むけど、今日はラムサワーにした。最初から紹興酒でもとも思ったいや待てよ、そりゃけっこう気合い入れ過ぎか……。と、けっこう真剣に考えながら一杯目。
ひとまず頼んだのは「手造り焼売」(6個650円)。それから「番茄炒蛋(トマトと卵炒め)」(760円)。
本当は焼売を先に食べたかったけどこっちが先に来ちゃったんだ。トマトと卵、だけど豆腐もけっこう入っている!
さらに料理を追加。フロア担当らしき外国人スタッフさんは2名いて、どちらの方もよく気がついてお皿を下げてくださったり、注文を取りに来てくださったりする。
2種の豆板醤をブレンドした「赤麻婆豆腐」(920円)。辛めに作ってもらった。独特の甘味とコク。辛い、暑い!!
青唐辛子を使っているという「白麻婆豆腐」とどっちが辛いか尋ねてみると、やっぱりこちらの「赤」らしい。
「腌蘿蔔(大根の漬物)」(320円)。「腌」は漬ける、「蘿蔔」は大根という意味らしい。
「蝦雲呑汁米粉(海老ワンタンのあっさり汁ビーフン)」(820円)。写真は小皿に取り分けたものです。浅めの鶏ガラスープをゴックン。で、シメに「魯肉飯」(小410円)。おいしい。
お酒は「金木犀酒」から結局ハイボールにした。
ここは異国、新世界! だから「檳榔の夜」が好き
「檳榔の夜」の最大の魅力といえば、福岡では圧倒的な「異国感」。これに尽きる。深夜、ダラダラと小皿をつまみたい時はこんなにいい店はない。つまり、セクシーなんだ。
現地らしい中華料理店といって思い出すのは、歌舞伎町のはずれにある「上海小吃」。こちらは台湾ではなく上海、四川、湖南といったラインナップで、日本語が通じない、虫やサソリがメニューにある、などなかなかの異国感を味わうことができる。まあ、なにはともあれここは福岡。夜の波に身を任せたい日は「檳榔の夜」ね!
■店舗情報

店名 | 新世界 檳榔の夜 |
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ジャンル | 台湾料理 |
TEL | 092-713-3531 |
住所 | 福岡市中央区警固2-3-36 大升ビル1階 |
交通手段 | 地下鉄赤坂駅から徒歩8分。西鉄バス「警固町」から徒歩3分 |
営業時間 | 18:00~翌2:30 |
定休日 | 月曜日 |
