旅行や日々のグルメ探訪に!ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報

日本一ご利益があるかも知れないラーメンとは? 一蘭 太宰府参道店(太宰府市宰府)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  2016/12/22   ※記事公開時の日付です

「合格ラーメン」890円。五角の丼に五角箸。徹底している。

「合格ラーメン」890円。五角の丼に五角箸。とことん徹底している。

12/22太宰府駅前に一蘭の新店がオープン

ichiran009
学問の神様として全国に知られている「太宰府天満宮」。最寄りの西鉄太宰府駅の目の前に、12月22日一蘭の新店がオープンした。以前からここは一蘭の土産専門店だったが、今回リニューアルして実際にラーメンが食べられる店舗になった。

 

元々土産専門店だったスペースなので、一蘭にしては珍しい16席の狭小店。とはいえ「味集中カウンター」も完備している。福岡はおろか全国や海外にも店舗を広げている一蘭の新店を、今回なぜわざわざ紹介するのかと言えば、他の店とはちょっと変わっている店だからなのだ。

遊び心あふれる「合格」へのこだわり

ichiran006
ichiran005
ichiran003
この店が他と変わっている点。それは太宰府にちなんで「合格」にとことんこだわった店であるというところ。まず、スタッフのつけている名札は絵馬をかたどった五角形。さらに、スタッフのかけ声は「合格です!」「必勝!」。店を立ち上げたメンバーの名前も「祝」「通」「福」などめでたい名前の人ばかり。そもそも社長自ら「吉冨学」という、この店のためにあるかのような名前なのはあまりにも出来過ぎではないか。

 

さらに水を入れるコップは他の店よりも長い「TALL(通る)」サイズ。オーダーを書くペンやハンガーなども「落ちない」ようにしっかりと固定されている。カウンターの番号票も五角形。「合格セット」なるセットメニューは、価格が1,410円という半端な金額。実はこの価格、2,000円で払うとお釣りが590円になるようにつけられていて、そのお釣りを「合格袋」に入れてお守りにして欲しいという遊び。とにかく店のありとあらゆるところが、徹底的に「合格」バージョンになっているのだ。

 

一蘭の合格への飽くなきこだわりはまだまだ続く。一蘭で見慣れた箸袋をよく見ると「合格箸(五角形)」の文字が。この店の箸は合格のゴロ合わせで五角形になっているのだ。さらにもう一つ「合格麺(59cm)」の文字も。この店では通常の麺のほぼ倍はある長い麺を使用している。ここまで来るとシャレだとか遊びだとかの範疇を越えて、感動すら覚えてくる。

これが太宰府参道店限定の「合格ラーメン」だ

ichiran002
ichiran007
ichiran004
そしていよいよラーメンが登場。この五角形の「合格どんぶり」を見よ。そこには太宰府の象徴である「梅」や「合格絵馬」が描かれている。手前の角の矢印は、ここからスープを飲むことで口の中に「すんなり入る」という縁起担ぎ。さらに飲み干した丼の底から現れるのは「決定」の二文字。さらに麺は通常の2倍の長さがあるという「合格麺(59cm)」。この麺をするすると啜り、スープを角からすんなりと入れて、最後に「決定」とお墨付きを頂けば、これはもう落ちる気がしない。合格です。おめでとうございます。

 

店もラーメンも徹底して合格にこだわる一蘭太宰府参道店。ある意味バカバカしいとも思われるような試みに、とことん真剣に向き合った一蘭に惜しみない拍手を送ろうではないか。そして、受験生の皆さんには、初詣や合格祈願の帰りにでも立ち寄って合格ラーメンパワーを注入し、何がなんでも合格を勝ち取って頂きたい。ガンバレ、受験生!

山路力也

フードジャーナリスト・ラーメン評論家

東京生まれの横浜育ちで千葉在住。それなのになぜか福岡のお店を食べまくり、なぜか「シティ情報Fukuoka」で連載もしているフードジャーナリスト。「作り手の顔が見える料理」をこよなく愛している。

 

■店舗情報

ichiran008
店名 一蘭 太宰府参道店
ジャンル ラーメン
TEL 092-921-5117
住所 福岡県太宰府市宰府2-6-2
交通手段 西鉄太宰府線「太宰府」駅より徒歩1分
営業時間 9:00〜20:00
定休日 年中無休

関連記事
Related article