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また伝説が生まれた……究極のパクチーラーメン Telas & mico(中央区春吉)

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  2016/09/26   ※記事公開時の日付です

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店主の久保田さんが凝りに凝って「すごいラー油」をつくり上げたのは、前回この店を紹介した時に書いたとおりだ。唐辛子を鍋で煮たたせるのか、熱した油を唐辛子にかけるのか。スパイスは、配分は……と、いろいろと試作していたのは知っていたが、それはこのパクチーラーメンのためだった。

まずは、汁無し・汁ありの選択だが、ここはぜひ両方を頼んでほしい。つくっている途中を見ると、汁無しなのに結構汁が入ることや見た目あんまり違わないことが気になるはずだ。ベースの味があって、濃くするかスープで伸ばすかの違いでは?と。

いやもう、全然違う。全っっっ然、違う。

食べると、うま味、深み、突き刺す辛味、しびれる辛味、じわっと広がる辛味、清涼感、そしてまたうま味が玄界灘のようにザッパザッパと押し寄せるのは同じく。鼻に抜ける香り、心地よいしびれに夢見心地になるのも一緒。しかし、こうもそれぞれに個性的だとは!

一緒に行った上海在住歴8年の友人は、「これよこれ、中国を思い出す!」と汁ありを気に入り、私は汁無しのトリコになった。八角、山椒などのスパイスがビシッと効いていてキレが良いのだ。ちなみに、何を使っているのかを聞いたら「タレ1、2、3」とニヤリ。よくわからないけれど、これはきっと真似できないだろうなぁ。

後日訪れると、面白いエピソードを聞かせてくれた。パクチーラーメンだけを食べにくる客が増えたとか、期間限定だったのにあまりに人気でレギュラーメニュー入りしたとかはまだ序の口。先日はお供の者を連れた何やら威厳のあるお客が「ここにパクチーラーメンがあると聞いたが…」と訪れたらしい。さらに、世界展開中の某レストランのシェフに「中国に店を出すなら支援するよ」と言われたのだとか。『美味し○ぼ』のような展開だ。

これまで数々のヒット作(料理)を生んできた久保田さん。また伝説メニューが生まれたのだと確信した。

奥永智絵

ライター・エディター

福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。

■店舗情報

店名 テラスアンドミコ(Telas & mico)
ジャンル ダイニングバー
TEL 092-731-4917
住所 福岡県福岡市中央区春吉2-1-16
交通手段 渡辺通駅から435m
営業時間 19:00~翌2:00
定休日 月曜

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