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カンボジア料理の立役者“生胡椒”にもう夢中 さばいな(城南区鳥飼)

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  2016/09/26   ※記事公開時の日付です

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※2016年10月に閉店

 

カンボジアを旅した人たちは、口をそろえて「料理が美味しい」と言うから気にはなっていた。どういうものなんだろう。同じアジアのタイやベトナムとは違って、料理のイメージがすぐに浮かばない。

何を頼もうかと迷っているとおすすめはイカの生胡椒炒め(980円)だと教えてもらった。名産の胡椒は「香辛料のダイアモンド」と言われ、現地では生の胡椒を枝からブチブチッとちぎって、料理にどっさり乗せて食べるのだそうだ。真似をすると結構辛いので、日本人には1口あたり1粒くらいがちょうど良いらしい。

生胡椒を知らなかった今までを後悔

イカの炒め物にかかっている胡椒を、まずは1粒食べる。香りが良く、辛さよりも華やかな味わいが優っている。驚いた。こんなにおいしいなんて。胡椒をつまみながら酒が飲めるわ。それに、料理と一緒に食べれば胡椒が具材をまるっと包み込んで、うま味増。すっかり魅了されて、ビンで購入してしまった。

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カンボジア料理は、地続きのタイやベトナム、中国、インドなどの影響を受けていて、「辛すぎず、香草が控え目で食べやすいんですよ」と店主の舟橋隆史さん。オーダー率ほぼ100%の生春巻き、野外イベントで売上1位を獲ったレモングラス風味の唐揚げは万人に愛される味わい。揚げ卵のサラダはピリ辛でトゥックトレイ(魚醤)がしっかり効き、カンボジアビールにぴったりだった。

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シメはクメール風油そばを。油そばといいつつも脂っこくない、カンボジア流のまぜそばだ。卓上のヤシ砂糖や唐辛子、酢、トゥックトレイを好みでかける。この自分で仕上げるスタイルはタイと似ている。私は酢と唐辛子をかけてサッパリ辛口にした。
シメと言いつつ、実はマンゴーかき氷も食べている。ふわっふわでマンゴーの果肉たっぷり。もうおなかはいっぱいだったのだけれど、なんだか、何か、もっと食べたくて。恐るべし、カンボジア料理。

奥永智絵

ライター・エディター

福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。

 

■店舗情報

店名 さばいな ※2016年10月に閉店
ジャンル 各国料理
TEL 092-845-6101
住所 福岡市城南区鳥飼5-20-18 1階
交通手段 西鉄バス鳥飼五丁目バス停前、地下鉄別府駅から徒歩7分
営業時間 11:45~L.O.14:00、18:00~L.O.21:45
定休日

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