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昼酒を謳歌できる貴重なうどん屋「釜喜利うどん」 釜喜利うどん(中央区大名)

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  2016/08/24   ※記事公開時の日付です

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昼酒はあなたが考えるほど簡単ではない。明るいうちから飲めばいいと思うかもしれないけど、事はそう単純じゃないのだ。

たとえばアルコールを摂取するのが目的ならば、家の冷蔵庫のチューハイを飲めばいいし、博多には角打ちもある。

それじゃ、あまりにも寂しいというのならば、鮨屋に行くか。だとすれば、美しく昼酒が飲める。ただ、行きつけになってないと格好がつかないし、財布の事情もあるだろう。「ちょっと飲もうか」と思いたったときの服装という問題もある。さすがにサンダルじゃなぁ、と。

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酒飲みを受け入れてくれる雰囲気も重要だ。つまみが少ないとか、店が狭くて長居しにくいとか、ビールしかないとか、店の思惑が読めないと飲みにくい。距離もある。夕食ならば、「あの店に行こう」と遠出もするが、昼は近場に限る。

すべてが「ちょうどいい」夢の昼酒屋

果たして、大名が仕事場のぼくにとって、最高の昼酒の場こそ、「釜喜利うどん」である。これまで挙げた問題点をすべてクリアし、いや、それ以上の喜びを与えてくれる夢の昼酒屋なのだ。

たとえば、ふたりで訪うとしよう。まずはサービスのグラス生を注文してほしい。原価を考えると一杯30円以上。うどん屋でこの無料サービスがいかにすごいことかを考えてみてほしい。

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丸天あぶりIMG_2751
つまみは酒飲みが思わずにんまりとしてしまう渋いラインナップだ。たとえば「丸天」をあぶってもらって、もはやメニューからなくなってしまったが「カツとじ」をつくってもらう。これでまずビールを飲む。

かつとじIMG_5919
次は日本酒だ。常時10種ほどが、いい塩梅でセレクトされている。ちょっと気合を入れて「本マグロのぶつ切り」あたりいきますか。舌を切り替えるための「ちりめんおろし」も注文しておこう。

食欲があるなら、「天ぷら」を盛り合わせでもらうもよし、「ゴボウ天」「エビ天を4尾」とか、単品で注文するのもよい。あんまりお腹いっぱいになるのもなあ、と思うなら、そうだな珍味系で「鯛わた」あたりどうですか。

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鯛わたIMG_3532
ふわっと酔ったら、締めはうどん。「鶏スープあつかけうどん」は、かなり好みなんだけど、残念ながら夜しかない。暑い季節ならば冷たい「すだちかけ」は見た目にも爽やかだし、博多の人間やけん、やっぱり「ゴボウ天」という選択もいいだろう。

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あるいは「すき焼きうどん定食」をふたりでつつくのも悪くない。和牛ロース100グラムでさらにいっぱい飲んで、ごはん一膳と鍋にうどんが一玉入るから、まあ、それはそれは満足感が高い。

飲んだり、食べたりで、ぼくはだいたい一人頭3000円だと考えている。相対的に見て、安いと思う。

釜喜利のことなら、いくらでも書けそうな気がしてくるのは、やはり良い店だからなのだろう。ちょうどいい店、と言ったほうが正確か。それがなかなかないのである。ですよねぇ。福岡で暮らす限り、昼酒が飲める限り、ここに通い続けることは間違いない。

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元木哲三

ライター

鶏肉屋の三男として生まれたせいで幼い頃から飲食店が近しい存在で、飲めるようになってからは一日も酒を欠かしたことはなく、立飲みから高級店まで、まあ図々しく呑み喰い語る日々。今日も反省なく喰らう、喰らう。

 

■店舗情報

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店名 釜喜利うどん
ジャンル うどん、居酒屋
TEL 092-726-6163
住所 福岡県福岡市中央区大名1-7-8
交通手段 福岡市営地下鉄空港線赤坂駅下車徒歩約8分
西鉄バス警固町バス停(大正通)下車徒歩約1分
赤坂駅から378m
営業時間 11:00~22:00(L.O)
ランチ営業、日曜営業
定休日 火曜日、第3水曜日

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