旅行や日々のグルメ探訪に!ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報

一風堂、名島亭と(たぶん)源流を同じくする老舗 福重家(西区福重)

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  2016/08/24   ※記事公開時の日付です

ラーメン_福重家 (1)

大好きだというわけではないけれど、近くを通ると思わず寄ってしまう。ぼくにとって「福重家」はそんな店だ。目立ったところはないけれど、確かな味を守り続けている、良い意味でのオールドスタイル。ラーメンが480円という安さもすごいと思う。

一風堂河原さんも高評価

ちょくちょく訪れるようになったのはなぜだったか。思い出した。きっかけは20年ほど前の、一風堂の創業者・河原さんの一言である。細い道を挟んで向かい側が「横綱ラーメン」で、今も人気店だけど、当時はもっと忙しかった。席に座ると「酢キャベツ」が出てくるのがちょっと変わっていて、甘めのスープにたっぷりの麺。若い頃はその量の多さがうれしかった。

そんな話を河原さんにすると「ああ、横綱はいいよね。でもさ、向かいの長浜三番もわりかしいいよ」と教えてくれたのだ。そう、以前は「長浜三番」という名前だった(個人的には三番という名前のほうが好きだ)。初めて食べた時に、「ああ、これは昔ながらの真面目につくった長浜ラーメンだなぁ」としみじみ思ったものだ。

トッピングの個体差?

そんなことを今度は名島亭の創業者、城戸さんに話したら、「ああ、あそこはたぶん『長浜一番』で修行した方が開店した店だと思うよ」と。なんと! 「長浜一番」と言えば、城戸さんと河原さんが修行をした店だ。残念ながら「長浜一番」としては、もう店は残っていないけど、なるほど、大好きな「一風堂」、そして「名島亭」と、どこか共通するものがあるのかもしれない。

ホームページを見ると、「長浜三番」のさらに以前は「長浜一番」だったと書いてあった。そうか、やっぱりその流れか。で、話は変わるが、そのホームページの「トッピング類は、個体差がございますので予めご了承ください」という不思議な文章がずっと心に引っかかっている。個体差……説明してほしい。

さらに言えば、辛子高菜は無料で提供する店が多い中、60円で販売していることについては、まったく文句がないけれど、一人前の量がどう考えても多すぎるのと、100円にしてもらってもいいので、もう少し美味しく作ってほしい。もひとつおまけに、ワンタンメン(680円)にするときは麺がのび気味になるので、これは自己防衛して「バリカタ」で注文することをお勧めしておく。

元木哲三

ライター

鶏肉屋の三男として生まれたせいで幼い頃から飲食店が近しい存在で、飲めるようになってからは一日も酒を欠かしたことはなく、立飲みから高級店まで、まあ図々しく呑み喰い語る日々。今日も反省なく喰らう、喰らう。

■店舗情報

店名 長浜ラーメン 福重家
ジャンル ラーメン
TEL 092-891-7939
住所 福岡県福岡市西区福重2-4-21
交通手段 橋本駅から1,428m
営業時間 10:00~22:00
※定時前に閉店する場合あり
ランチ営業、日曜営業
定休日 水曜日

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