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すごいお通しシリーズ第二弾 アイツをここで泳がすなんて……。 きんぎょ(中央区薬院)

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  2016/02/09   ※記事公開時の日付です

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お通しなのに(いや、お通しだからこそ)気合いが入っている。そんな一皿に出会って以来、私のお通しをめぐる旅は始まった。

前回の「すごいお通し」は旬の食材を使った5品が並ぶ「食堂えぶりお」。素材のクオリティや組み合わせなど、店主の腕前にひれ伏した。お通しはすごい。いや、お通しがすごい店はすごい。
そう確信し、すごいお通しの情報を集めるようになった。

「あのもつ鍋店はお通しで店名を表現しているらしい」

お通しで店名を表現?その情報を得て、薬院駅近くのもつ鍋店「きんぎょ」へ向かった。

町家に入ったことはないけれど、店内は京都の町家のような雰囲気。つややかに光る黒い板張りの廊下を進むと、広々とした座敷がある。中央には風情のある中庭があった。
これはきっとオトナ女子が好む店に違いない。スタッフに尋ねてみると、ここのコンセプトは「女性が訪れやすいもつ鍋店」だという。

黒毛和牛のもつ鍋は2種類で、ほんのりと甘さを感じる「京風味噌」と濃い味の「九州味噌」。豆腐店とコラボして作った特製「すだち豆腐」が、こってりしたもつと相性抜群だ。

もつ鍋を待っていると、蓋つきの長方形の箱皿が運ばれてきた。これが噂のお通しだ。
わくわくする気持ちを抑えながらオトナ女子らしく、そっと蓋を開けると真っ赤な金魚が二匹泳いでいた。

そんなはずはない。金魚に見えたのは真っ赤なミニトマトだった。梅酒で煮て皮をむき、しっぽに見立ててふんわりと仕上げている。透明なゼリーは水をイメージ。金魚の他二品は、冷奴のウニ和えとタコのフリット。味、見た目ともに大満足のお通しだ。

なぜ、お通しに金魚が登場するのか。それは店名が「きんぎょ」だから。店名「きんぎょ」は「女性が喜ぶ店づくり」というコンセプトから生まれている。
鮮やかで美しく、かつ愛らしい姿で泳ぐ金魚。福岡の女性にぴったりの一品だ。

古林咲子

はらぺこライター

まもなく30歳のはらぺこライター。くりしん師匠にその食いっぷりを認められ、月に一度「ぶらりふとり旅」の代打を勤める。夜は“今泉の咲子”になる。

■店舗情報

店名 きんぎょ
ジャンル もつ鍋
TEL 092-771-9611
住所 福岡県福岡市中央区薬院1-4-8 あずまビル1F
交通手段 徒歩2分
薬院駅から166m
営業時間 [月~金]
11:30~14:30(O.S.)
18:00~24:00(O.S. 23:00)

[土・日・祝]
18:00~24:00(O.S. 23:00)
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業

定休日 なし

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