
目の前でできあがる独創的な料理にワクワクが止まらない ヨルゴ(中央区警固)
Yorgoはまず、予約をとろう。それもカウンターがいい。ドーンと存在感のあるカウンターは厨房と一体型で、手をちょいと伸ばせば届く距離で料理ができあがっていく。
仕入れたばかりの野菜や魚介が、目の前でシャキッと切られ、マリネされ、火を通される。ぶわっと香りが漂ってくる。そしてツヤツヤと輝きながら皿に盛られるのだ。
カウンターに座れば最前列で舞台を楽しんでいるかのようにドラマティックだ。
店主の川瀬一馬さんは東京のフレンチや和食店、そしてフランスの星付きレストランで修業を積み、福岡に店を開いた。
料理は「季節」そのもの。メニューに旬の素材がずらりと並んでいる。メニュー名だけ見ても味わいが想像できないので、心ひかれるままにオーダーを。
日替わりで赤白それぞれ5種揃うグラスワインやボトルワインを頼み、料理を作る手さばきを見ていたら期待が高まっていく。
「鴨とイチヂクのマリネ」は組み合わせの妙にノックアウトされ、「松茸のフライ」は松茸を味わい尽くすには天ぷらよりフライなのだと目からウロコだ。
定番の「ウニとじゃがいも(950円)」を頼むときはバゲットが必須。濃厚なウニソースは最後の一滴までも惜しくなるからだ。さらに「煮込みハンバーグ(1890円)」。
このまんまるな形がキュートで、割ればキラキラとした肉汁がしたたっている。舌の上で、「今、肉を食べているよー!」と主張するかのように濃厚なうま味が広がり…ああ、このまま眠れたら幸せだ、なんて、ちょっと酔っ払いながら思ってしまう。
最後に、「フライドチキン」が入る余裕があればぜひ。残念ながら写真は載せられないが、載せられない理由は見たらわかります。
「今日は肉の気分」とか「和食がいいな」ではなく、「Yorgoで食べたい」と思ってしまう。行くたびに新しい出会いがある。確実に行くには予約が必須、ということが帰る頃には実感できるだろう。
ライター・エディター
福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。
■店舗情報
店名 | Yorgo (ヨルゴ) |
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ジャンル | フレンチ |
TEL | 092-725-8277 |
住所 | 福岡県福岡市中央区警固2-15-20 |
交通手段 | 赤坂駅から503m |
営業時間 | 18:00~翌1:00(L.O.24:00) 夜10時以降入店可、日曜営業 |
定休日 | 月曜日 |
